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1/19日記「ひさしぶりに連絡してきた友だちは営業活動の練習相手に僕を選んだ」

朝早く、大学時代の友だちMくんからメッセージが届いた。
その内容は、
「ひさしぶり、元気にしてる?」と
「相談したいことがあって、今日電話できる?」
というもの。
うーん、あまりよい予感はしない。

SNSで少し前にMくんの投稿を見かけた。
結婚しました!というものと、転職しました!というものの2つだった。
メッセージを見た段階での僕の予想は、
①最近結婚してさ、飲みに行こうよ。
②最近バタバタしてたんだけど落ち着いてきたから、飲みに行こうよ。
③トラブルの相談をさせてほしい。
④お金を貸してほしい。
⑤もうかる話があるんだけど。
⑥紹介したい人がいるんだけど。
という感じだった。

よい予感はないものの、もしも死にたいくらいメンタルやられててさ、とかだったら申し訳ないと思い返信をする。
午後早い時間に電話をすることになった。

メッセージのやり取りはコロナ禍の間も何回かあったが、電話で話すのは久しぶりだった。
そんなMくんは、近況の共有もそこそこに
「最近転職してさ、」と本題に入り始めた。
やはり、あんまり面白そうな話ではなさそうだ。

そして、Mくんの相談は、
「営業マンとしての営業相手になってほしい」
ものだった。
これは少し意外だった。

転職先はビジネスコンサルと聞いていた。
まだ社会に出て1〜2年の頃、保険会社に勤める友だちには何回か保険の話を聞いてほしいと言われたことはあったが、40代の営業マンはそんなことをしないと勝手に思っていた。
Mくんは、100人に営業するというノルマがあると話してくれた。
しかも、微妙にテクノロジー進化の波に乗っているようで、すべてオンラインでなくてはいけないらしい。

そんな話なら食事でもしながらにしようよ、という僕の誘いはオンラインでなくてはいけないという縛りによってあっさり断られた。
きっと、別の誰かが近くで見ているか録画されているかのどちらかだろう。
これでは、「結婚生活どう?」なんて話もしづらいではないか。

100人というノルマ達成の助けになれば、ということでオンラインの日時を決めてあげた。
何歳になっても新しい仕事を始めるというのは大変だ。
せめてMくんが楽しそうにハツラツとしてることを祈ろう。

でも、もしもしつこく営業をかけられてしまうんだったら電波の状況が悪いことにして切断してしまおう。
そして、改めて食事に誘おう。
それで「40代もがんばろうぜ」って乾杯するんだ。

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