ROLEX Explorer 1 Ref.124270 正規店購入の詳解【所謂高級時計の予めの所有なし】【20代後半】
0. 序文
本記事執筆時の初頭, 筆者は ROLEX Explorer 1 Ref.124270 を正規店で購入致しました。
昨今の ROLEX 市場に知見がある方はご存知の通り, 所謂スポーツモデルと言われるモデルらはその人気や昨今の諸々の情勢もあってか価格高騰/品薄が起きており, 正規店で購入するのは簡単ではないと言われています。筆者もその例外に漏れず, ロレックスマラソンといわれる正規店巡りの工程を経ての購入でした。そのとき筆者は
所謂高級時計を一本も所持していない
20代後半
という, ロレックスマラソンにおいて巷では一見不利とも思われるような状況であったものの, 約二ヶ月間ほどで無事購入に至ることができました。本記事においては
失敗例: 購入できなかった/在庫なしだったときの状況を 5 ケース
成功例: 購入時の状況
混雑状況
曜日/時刻
場所
服装
流れ、服装、どういう話をしたか
を共有し, 同じような境遇の方や, ロレックスランナーとして奔走中の方への参考ともなれますようご紹介したいと思います。
また本記事とは全く趣旨が異なりますが, そもそも筆者が機械式時計というものに興味をもった経緯や所感をつらつらと書き綴った記事もございますので, よろしければ下記よりご覧ください。
1. ロレックスマラソンとは
そもそも冒頭でいっているロレックスマラソンとは何なのか, その概要を説明します。
ロレックスマラソンとは, ROLEX の人気モデルを求めて正規販売店を立て続けに訪れ続ける購買行動のことをいいます(これは無論, 消費者側のコミュニティから生まれた言葉です)。執筆時点における人気モデルは, 所謂プロフェッショナル/スポーツモデルといわれる下記の時計です。
上記の他にも様々なプロフェッショナルウォッチが発売されており, 今回購入に至ったオイスターパーペチュアルエクスプローラー 1 もそのプロフェッショナルウォッチの 1 つです。
なぜ正規販売店を立て続けに訪れ続けなければならないのかというと, そのあまりにもの人気/需要に対する供給のバランスが現状あっておらず, どの正規店を訪れても在庫がないという状況だからです。筆者が実際に訪れていた際は, プロフェッショナルモデルに限らず, デイトジャストやオイスターパーペチュアル等のクラシックモデルについても在庫がない状況で, 「2022年の世界で高く評価されている企業トップ100」にて堂々の連続首位をキープすることも裏付けに, もはや ROLEX から発出されるプロダクト全体に人気があるといえます。
この状況に伴って, 並行輸入店での販売価格はどの (プロフェッショナル) モデルも定価を上回る価格で取引されています。例えば, 価格.com等でその様子を確認することができます (例: ROLEX コスモグラフデイトナ 116500LN の並行輸入価格)。
また (外商のついている方やVIP格のような方は違うのかもしれませんが), 正規販売店で予約や取り置きは出来ず, かつ入荷は各モデル 1 ヶ月に 1 本ほどのペースと言われており, さらに, 多くのランナーが日々正規店巡りをしていて入荷されるやいなや即完売の状況であるため, 人気モデルを手に入れられるかは, その場その場のめぐり合わせの運が重要となってくるのです。
2. 正規店での購入は運が全てなのか
前述の通り, 在庫が元々なければ売ることはできないので運が重要であることは確かであり, めぐり合わせの確率を上げるためにも根気強く通い詰めることが重要ではあるのですが, 筆者は必ずしも運がすべてとは考えていません。
なぜならば, ROLEX としては繰り返される転売行為に否定的であるためです (これは筆者の推測ではなく, ROLEX 側の意志として真のものです。店頭の取引デスクに配置されている注意書きとして, その旨の説明の記載がありました)。また, 繰り返される転売行為への対策として, 日本 ROLEX は免税店を除く日本全国 67 の正規販売店にて, 購入時, 顔写真付きの身分証明書の提示を要求, 購入した同一モデルを 5 年間, 他人気モデルについては 1 年間購入不可としています。
従って, もし在庫があったとしても客との応対の時点で転売行為を行いそうであるか否かの人選を行い, 案内するかを決めているということが, 無きにしもあらずなのではないかと考えられます。
また, あまりにも人気のある実情から, とても店内が混雑している状況で「人気モデルの在庫がある」 ということが分かってしまうと, 何らかのトラブルの引き金にも成りかねない, といったことも考えられるため, 巷では, 空いているときのほうが案内されやすいのではないか…?という推測がされていたりします。
このように, 様々な実情や事象から, もし在庫があったときに自分が最大限案内してもらえるような人として振る舞いや環境を整えることは, 消費者側で出来るせめてもの行為としては重要であるというのが筆者の見解です。
3. 購入できなかった/在庫なしだったときの状況
筆者は購入成功に至るまでに約二ヶ月間かかりましたが, それまでの間の失敗例をまずご紹介したいと思います。尚, 失敗だったかどうかは筆者の経験からくる結果論であるため, 下記のケースに当てはまる場合は絶対に購入できないということを示しているわけではありません。
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