旅行記 〜にじロ前日まで編〜

これはにじロック、当落発表から前日までの俺のお話。


○初めに
ここまで大きい界隈のオタクになったのはほぼ初(ジャニは過度な追っかけでは無かった)。それに伴い現地参加も初めての、拙いオタクの文章です。ネチケで見返しつつ、考察とかも全くありません。

2021年10月13日、13:00。
俺は震えていた。俺の推し、ピエロでありライバーのジョー・力一(以下🤡)が出演する NIJIROCK NEXT BEAT のチケットが当選していたから。

最初は「当たってたらいいな」という気持ちで抽選に応募したのだが、やっぱり当落発表は怖い。友人であり俺の前にVオタクへの道筋を敷いてくれたガトラに通話を繋いでもらい、スマホのイープラスアプリを開く。信じられない。当たっている。俺は"ダウンロード"の文字が見えた瞬間後ろへ倒れ込み、声にならない叫びを発していた。

その時の頭の中は色んな事でいっぱいで、「当選して嬉しい」「生の推しに会える」「ガトラに会える」「相互さんに会えるかも」なんてポジティブな気持ちもあれば、「遊べるお金なんてないかもな…」「推しを生で見て生きてられるのか?」「誰とも話せず最初から最後まで1人で寂しいかもしれない」「まず首都圏で何日も生きていけるのか?」といった様なネガティブな気持ちもあった。なんならネガティブな方が多い。なんてったって俺は完全なるネガティブ思考だからね。

そんなこんなしてたら家を出発する1日前。急いで準備して急いで家を出たらバス出発23:00の1時間前に着いた。いくら何でも早すぎた…。寒さに震えながらバスを待ち、乗り込んで数十分後には眠りについた。

10/29日、5:35分。40分に海老名へ到着予定だったので目を開けた時には「危ね〜寝過ごすとこだった…」と思っていた。現在位置を確認する為にマップを開くと、ほとんど到着場所にいた。良かった、間に合ったと思ったのも束の間、俺は絶望、焦り、恐怖さえ感じた。
現在位置が、段々離れているのだ。どこからどう見ても海老名のバスターミナルから自分が離れていっているのだ。
1人で遠出をする事が今までほとんど無かった俺は、面倒臭くてバスのチケットを取るのを母親に任せていた。すぐさま連絡をする。どうかこれが間違いで、ちゃんと海老名で止まりますようにと願いながら。

「ねえなんか寝過ごしたっぽいけど確認できる?」
「まだ35分やろ?」
「明らかに離れて行きゆうけどちょっとゼンリー(位置情報アプリ)見てみて」
「ほんとや、案内無かったんかなぁ」
「とりあえず次の止まるとこ教えてくれる?ガトラに連絡もせないかんし…」
「次…横浜とかじゃない?」「あ、そう…」
「ごめん次新宿や」「…新宿……!?」

マップを見たら1時間半は掛かる。ガトラに急いで連絡をすると「草 新宿ランチ食おうぜ!」と言ってくれた。つくづく優しい女だよ…(あれ、モーニングでは…?)

5:40予定が7:10に変更になり、本当に申し訳なかったがガトラが駅まで迎えに来てくれ、そのまま朝の新宿をさまよう事になった。巨大猫は思ったよりそうでも無かったし、俺は高島屋を見てはしゃいでいた。
だがいくら都会でも朝の7時はどこも開いていない。1時間ほど歩いた後にイートインができるパン屋さんに入り、やっと朝ごはんを食べる事ができた。ちょっと高めのパンは都会の味がした。
その後ガトラが以前からずっとオススメしていたワッフルを買い、ガトラの家へと向かった。
バスの中でひらがなの「うんちん」で爆笑してしまったのはくだらなすぎて割愛しようね。


ガトラの家までは木や畑が沢山あり、つい半年前まで海と山ばかりの高知県に住んでいた俺は感動した。大阪にある俺の家は思った以上に都会で、木がざわめく音なんて全くしなかったのにガトラは生活音に今までとほとんど変わりがない生活をしていた。
ガトラの家は俺の家とは全く違っていた。俺の家と違って足の踏み場はあるし、大量の本棚の上にはまゆ、アッキーナ、ずはのグッズが沢山置いてある。その向かいの机の上にはどでかいモニターとふわっちの祭壇があったり。近況報告会で話は聞いていたが、いざ見てしまうと不破狂としての信念が感じられた。顔が良かったし。
そしてガトラの購入していたAnniversary Festival 2021 VACHSSステージを見せてもらった。オタクになると途端に語彙力が無くなるのどうにかしたいね。まじで良かった…。

そうこうしていると夕方になり、ライブにいるかなと近くの家電量販店へオペラグラスを買いに行った。
無い。無い。どこにも無い。スポーツコーナーを3周ぐらいしても見つからない。なんかめちゃめちゃ品揃え無さそうな店だし明日が良い席である事を祈るか…と諦めて帰ろうとしたその時、腕時計のショーケースの上のボロっちい箱を見つけた。これは大袈裟ではなく本当にボロっちかった。数個しかない上に箱は色褪せ、なんなら全商品の1/3ぐらいは箱が開いていた。
まあ…しゃーない…色選ぶか…と薄いピンクの箱に手を伸ばした。よく見ると「RED」の文字がうっすら見える。申し訳ないと思いつつ箱の中を覗いてみると、箱の色とは全く違う、原色の赤いオペラグラスが入っている。危うく買っちゃうとこだったね。結局濃いめの紫を購入した。帰り道に同じ物を買ったガトラと覗いてみたりしてみた。もう地元以外で大好きな友達と一緒に歩けるのが楽しいんだよな。


家へ戻った俺達は晩御飯を作り始めた。と言っても俺は料理が全くできず、流石に手伝いたいのに鶏肉さえ切れなかったせいで「座って待っててね」状態になっていた。結局手伝えたのはじゃがいもを切ることだけだった。

ありがとう〜ごめん〜😭と泣きながら座って待っていると目の前にシチューが出てきた。猫舌な俺には出来たてが熱くてもたついていると、ガトラが牛乳を追加してくれた。オカンか!?(ありがたい)

その後お風呂に入っていたら遠くからめちゃめちゃ叫び声が聞こえてきて思ってたら突然近くでドタバタ聞こえだして「…何!?幽霊…!?」って思ってたらガトラが叫びながら走ってきた音だった。3.0の告知ツイートが上がったのだった。不破狂のガトラはそれはそれは情緒がおかしくなるし、俺も俺で神田くんの3.0で大声出た。

一日の最後に大供給が現れ俺達は興奮しながら眠りにつくのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?