ショベルナイトクリアしました

かぎです。先日ショベルナイト(ショベルオブホープ)をクリアしました。

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(以下、ショベルナイトのネタバレです)


もともとインディゲームが好きなので、インディといえば!みたいな代名詞(だと勝手に思っている)このゲームずっと気になってたんだけど、プラットフォーマー苦手だからずっとスルーしてたんだよね。
私のプラットフォーマー下手は最初のゲームが星のカービィだったことに起因する。穴を飛び越えて小さい足場に乗るのが下手すぎる。『落ちたら死』に圧倒的に向いてない。飛べるってサイコー。
二段ジャンプと崖掴まりをくれえええええ!!!!(デッドセルズ脳)と叫びながらなんとかクリアしました。

それというのもキャラクターが濃い!とにかく濃い。濃いのに何一つ詳細がわからない。それがめちゃくちゃによかった。
私は主人公を『俺』だと思ってその世界を空想しながらゲームを遊ぶタイプなので、登場人物に予め詳細な人格とかキャラづけとかがあるのがあんまり得意じゃないんですね。(そもそも考察とかが好きなのもある。なるべくこちらの想像の余地をあけておいてほしい)でも、空想の足がかりとして『設定』はなるべく濃いほうが嬉しい。
ショベルナイトのキャラクターたちは全員異様にアイデンティティが濃いのに、詳細に関しては全くと言っていいほど語られず、「なんでこいつこんな奴なんだろう」という空白を埋めるのがめちゃめちゃ楽しい!ちょーよかったです。ちょーーーーーーよかった。
まず顔の見えない鎧甲冑が好きすぎるので、登場人物ほぼ全員XXナイトという土台がヤバすぎた。全員騎士!!このゲーム買った理由はどう見ても見た目好き好きどストライクだったスペクターナイトに会いたかったからです。
いやー『スペクターオブトーメント』も楽しみだなあ。本編ではあいつのこと『実はかなりかわいい』『脱ぐとすごい細い』以外何もわからなかったからなあ。あざとナイトだったなあ。(好き)
一瞬あっちも遊んだんだけど、スペクターナイトはショベルナイトより縦穴に強そうなプレイフィールだったのでかなり安心しました。ああ……壁走りがある……やさしい…… 冒頭の「汝」「我」口調だったのが「俺」「お前」に切り替わるタイミングを知るのが待ち遠しいです。 え?あるよね?


アクションゲームの部分は正直言って結構難しく、血を吐き震えながらクリアした感あるけど、次はどんなステージ?次はどんな何ナイト?という先に進んでいくわくわく感がすごくよかった。
あんなにいるのに全員個性豊かだからどこに行っても飽きない。マップがマリオ3形式なのもよかったなあ。火の山から難破船、海の底までいろんな土地があるアドベンチャー感!!
リンクの冒険形式の町の感じもめっちゃいい。全ての町人と喋れるゲームはいいゲームだし、町に隠し通路があるゲームはかなりいいゲーム!!
あとメトロイドにおけるエネルギータンクにあたるものが『食事券』という概念で、ちょっとよくわかんないけど毎回何のメニュー出てくるのか楽しみだった。飯がうまそうなゲームはいいゲーム。回復アイテムが大根(ニンジン)と鶏の丸焼きなのも、なんか食生活が野蛮でいい。この大冒険時代な世界観に合ってて好き。

全体的に「ちょっと何でそうなってんのかよくわかんないけど、それはかなり愉快で面白い」というものが多いゲームだったなあ。やっぱりインディのいいとこが滲み出まくってるんだよなあ。
何でアクションゲームで急に釣りできんの!?
リンゴマス様めっちゃくっちゃかわいいけどリンゴ・マスって何なの!?
そもそもお前らナイトって何だかわかってんのか!??!?特にお前だよマシンナイトお前!!!そこに正座して反省しろ!!!!!!

マシンナイトのアレもそうだけど、演出も全体的にすごいいいんだよなあ。
説明が極限までないのに対して、ゲームの全体を通して『アツい展開』がとてもたくさん詰め込まれていて、テンションあがることしかない。マンダロリアンが西部劇の激アツシーン全部盛り込んできてたのと一緒で、ゲームで起きてほしい激アツシーンがどんどん起きる。
『自分とそっくりの姿をした相手との決闘』とか、『行きずりの少年に悪党に間違えられて決闘』とか、『敵陣営の武将が全員揃った地に殴り込み』とか………
それがボクメツ騎士団全員揃ってごはん食べてるシーンっていうのが本当に好きすぎるんだけど。 ちゃんと鶏の丸焼き出てくるし。(しかも「あちらのお客様からです」みたいな猛滑り込みで)
あの後倒した相手をちゃんと救出できるのも騎士道にあふれていてよかった。ショベルナイトは本当に誇り高い騎士なんだよなあ。ちょっと武器がショベルなだけで。ちょっと心折れて畑耕してただけで。


で、今更なんだけど、私このゲームの冒頭のストーリーずっと勘違いしてたんですよね。
『稀代の英雄ショベルナイトとシールドナイトはニコイチのなかよし!
でもある日運命の塔に行ったら、シールドナイトはエンチャントレスにさらわれてしまいました。
シールドナイトがいなくなったので、ショベルナイトは心折れて畑を耕していました。
でもエンチャントレスがボクメツ騎士団を作って攻めてきたので、ほっとけなくなって畑を飛び出しました!物語のはじまりはじまり〜』

……だと思ってたんだけど、シールドナイト、塔に登った時点では行方不明になっただけだったんですね!!!!でその後にエンチャントレスという存在が急に現れた……そうだったんだね………
ショベルナイトに対して『何でパートナーさらわれたのに畑耕してあきらめてんだこいつ!!』ってずっと思ってました。リンゴとマスを足した生き物がいるくらいだから何でもアリかと思っちゃって、ショベルナイトも普通の騎士に比べてめちゃめちゃ心弱いってことかなーって勝手に補完してました。違ったんだ………彼は本当に彼女のことを思っていたんだ………

そもそも私が勝手に勘違いしてたんだけど、真相が明らかになった時、そしてショベルナイト本人はプレイヤーと違って全てを知っていたというのがわかった時、めちゃくちゃ感動しました。このゲームでストーリーにどんでん返しされるとは思ってなかった!!
あと急に羽根生えたブラックナイトが急にライバルポジション強調してきてかっこよかった。くっそ。操られながらそれにあらがうやつちょー大好きだから。

あとこのゲームで本当に最高だなと思ったのは、各キャラクターの性別を自由に決めることができるという『ボディスワップ』機能なんですけど、これについてはまた長くなるので別の日に………

あーあ面白かったなあショベルナイト。やってよかったー。




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