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天秤座は相手に合わせる優柔不断なタイプではない。ファッションセンスとも関係ない。むしろ判断力と指導力の象徴である。《占星術・ホロスコープの基礎について》

今回の記事は自分のブログから転載し、情報を追加している。

そして、今回も似たようなテーマについて語るが前回の記事より分かりやすくなっていると思う。

この記事は12サインやホロスコープを学んでいる人達全員に見てほしい。
本当に基礎中の基礎の知識で当たり前のことなのだが、この「当たり前」が意外と理解出来ていない人や占い師が多いのである。
この記事を読んだ後に自分でも「12サインの定義」について考えて見てほしい。

元の記事はこちら↓



エレメント・クオリティ・・・「区分」を無視するな


なぜ、天秤座は柔軟宮では無いのに、相手や周囲に合わせたり調停したりする協調性が高くて優柔不断なサインとして解釈されているのか?
天秤座の解釈でよく聞く「平和、調和、美、バランス」というキーワードの真の意味を理解しているのだろうか。
少し考えれば天秤座でよく見るキーワードの意味は上記の特徴とは根本的に違うものだとわかる。
しかし、それそのものを正しく説明出来ている占い師はほとんどいなかった。

☆恐らく、守護星のイメージからそのように解釈しているのだろうが「守護星のイメージ」に合わせすぎて、「区分」という本質を忘れているからではないか。
だから「論理的一貫性」が無く曖昧な解釈になる。

これを踏まえて天秤座や他のサインについて考える。

色々なサイトで天秤座は美的感覚が鋭くて芸術的、ファッションセンスが高いと解釈されているが、これは「牡牛座」的な特徴が多すぎる。
天秤座は「感覚的」というよりは「概念的」でどちらかというと「論理的正しさ」や「秩序性、公平さ」に美しさを感じるのではないか。(地と風の違い)

そして、天秤座は特別「優柔不断」でもなく(むしろ「判断力」の象徴である)、「周りに影響されやすい」、「争いを避けるために協調する」わけでもない。
これは「双子座」や「魚座」の特徴だろう。(区分を見れば分かる。ウエット(湿)+柔軟宮)


このように、天秤座には本来「牡牛座」や「双子座」、「魚座」の特徴になるべきだったことばかり書かれている。


☆「区分」から正しい解釈を考える


風のエレメントのよくあるキーワード

・客観的、論理、思考、知性、アイデア、言葉、情報

・コミュニケーション、社交性、共有

・不安定性、変化

というものと関係がある。
もしこの特徴を持つ活動宮のサインだと考えたら、もう少し激しい性格になるはずだ。

「区分」から考えるのであれば天秤座は「論理やアイデア」などを周りに受け入れさせること、つまり「決まり、約束、ルール」で結果的に平和や調和に繋げるということになる。
そしてこのようなものを制定することほど「バランス感覚」が必要なものはない。
天秤座の「社交性」や「コミュニケーション」はもっとハッキリとしていて冷静に討論したりするものだと考えられる。
「共有」というのも他の風のサインとは違い強制的な面も強いのではないか。
「変化」は水瓶座がよく言われがちなキーワードだが、当然天秤座とも関係がある。
むしろ天秤座のほうが相手や周りを変えることに集中しやすいだろう。水瓶座にはそこまでの強制力やコントロール欲求はない。

《考察例》区分を重視して「風のサイン」を正しく解釈してみる。


風のエレメントのよくあるキーワード

・思考、客観的、論理、知性、アイデア、言葉、情報

・コミュニケーション、社交性、共有

・不安定性、変化

《双子座♊》
双子座は周りと強調しコミュニケーションをすることで、周りから学んだり知識や情報を収集します。
双子座の「思考力」は周りに適応したり、学んだりすることに使われます。
空気を読むのが得意ですが、優柔不断なところがありハッキリ伝えたり断言するのが苦手。

《天秤座♎》
天秤座は思考力を駆使して論理的に物事を「判断」したり「アイデア」を生み出します。
討論が得意なので人を説得したり意見を通すことが得意です。
天秤座の「正しい考え」を周りに受け入れさせることによって「平和、調和」を実現させます。
曖昧を受け入れたり「黙る」のが苦手。

《水瓶座♒》
水瓶座は「変化」や「アップデート」的な性質を持ちます。
何かを改善したり、アレンジすることが得意です。
対等な「意見交換」を好む。
飽きっぽく、何かに執着することができません。

※水瓶座は「個性的」と言われがちだが個性を定着させるのは恐らく苦手(風のエレメントだから)、これは獅子座の特徴となる。
不動宮にありがちな頑固さはどうか?やはり「風のエレメント」という前提があるので頑固にはなりにくい気がする。山羊座が活動宮のわりに安定しているのと同じ。

という感じになる。

どうだろうか、守護星の象意にも意外と一致しているのではないか?
そして「区分」に従って解釈をしているので、最低限の論理性は保たれているはずだ。
「正しい解釈」というのは結局のところ回りくどく抽象的になりすぎたりはしないものだ。
もしそのような文章になるのならば、そもそも理解できていないだけなので一度「考えて」から解釈してほしいものである。

サイン同士の区別がついていない!?12サインの問題点

「乙女座」と「蠍座」


サイン同士の区別がついていないと、上記のように天秤座を牡牛座や双子座、魚座の性質と混同したりする。

そして、両隣のサインである「乙女座」「蠍座」にも天秤座の性質を匂わせることが書いてある。

例えば、乙女座はわりとよく「批判精神強めで分析的」と書いてある、蠍座も「相手をコントロールしたがる、支配欲」と書いてあったりする。

だが、乙女座は守護星である水星のイメージしか考慮していないし「批判精神強めで分析的」というのは風のエレメントらしい特徴であって地のエレメントらしくはない。
むしろ積極的に批判するような特徴があるのならば「風・活動宮」の天秤座がストレートに出ている。


蠍座は「水・不動宮」なので、本来とても受動的な性質をしている。「相手をコントロールする」なんて能動的な性質を持ち合わせているとは思えない。

むしろ信頼したものにコントロールしてもらう・・・動かしてほしいと解釈するほうが妥当なのではないか。
「相手をコントロール」というのも、相手を変えたがる「風・活動宮」の天秤座らしい特徴ではないか。

結局乙女座は「柔軟宮」であるし、蠍座も「不動宮」なので、批判を押し付けたり人をコントロールしたり・・・という行動に及ぶほど押しつけがましいところはなく、このような特徴は「活動宮」的な性質でしかない。

このように、区分から見れば乙女座や蠍座の性質ではなく、天秤座の性質であることがハッキリ分かる。

今回は天秤座についての記事なので天秤座に絞っているが、他のサインも色々混同されていると思う。
エレメント・クオリティを理解していれば、そっくりだったり混同しやすいサインなどあるわけがなく、ハッキリ区別がつくようになる。

まとめ

エレメント・クオリティなどの区分を前提としてサインを考察しよう!

結局のところサインを明確に定義しているのは「区分」だけなのである。

「区分」を理解して解釈すれば別のサインと混同したり偏った解釈になりづらくなるので、ぜひオススメしたい。

定義のないものに意味などない。どんなものでも正しい答えを見つけたいなら、まず定義をハッキリさせる必要がある。

占いは人によって解釈が割れやすく(明確な定義がほぼない・占う側の主観によって分かりにくくされているから)どれが正しい解釈なのか分かりにくいのも問題だ。

正直、「惑星」や「ハウス」などと違って法則性がありそれなりに定義されている分12サインの方が優れているのではないかとも思うので、これらにも「区分」のような法則性のある定義が生まれることを祈る。


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