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蒼い私に色をつけてくれた

彼と出会ってから1ヶ月の月日が流れた、
私の生活に大きな変化をもたらしてくれた。
今回は彼との馴れ初めを残そう。

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私は車が好き、けれど周りに車好きな人はいない。仲間を探そうとSNSを始めたり、山に行って声をかけてお話するようになった。
そんなある日、山ではそう見かけない車が走ってくるのを見た。「あ、同じ車だ」って。思わず声をかけた。そして、解散する前にSNSを交換した。声色も優しく落ち着いた話し方をする方で、他の人とは異なった印象を受けた。私の中でなにか惹かれたところがあったのかなと思う。3日後、もう一度会うことになり楽しみにしている自分がいた。微糖の缶コーヒーも準備して。お話していると突然、「よかったら横乗りませんか」と。すぐ「いいですよ」と答えた。隣に乗って“ドライブ”を楽しんだ。行き先に彼が以前お付き合いしていた人が偶然いて、教えてくれた。かなり気まずかったけれど、私は何も言わなかった。…私も彼のことを隣に乗せて車を走らせた。その後何したのかは覚えていない。

年が明けて2024年。元日は初日の出を見たあと、山に行って何度かお会いしている方に挨拶を。何気なく駐車場を見ていると、彼が乗りたいと言っていた車があった。オーナーに許可を得て写真を撮って彼に連絡した。そしたら本当に来て。本当に来るとは予想していなかったから驚いた。日が落ちたあと、夕飯に誘われ2人でファミレスに入った。緊張していて何を話していたか覚えていないが、目が合ったときに私がニコッとしても彼は笑い返すこともなく食事を続けていたのだけは覚えている。私のことどう思っているのかちょっぴり不安になった。食事とお買い物を終えて歩いているとき、「LINE交換しませんか」と。彼から聞かれなければ私から聞こうと思っていたから、嬉しかった。その日はスーパーの駐車場で解散した。次の日、突然彼に会いたくなって連絡した。そしたら、「夕方そっち行くから会う?笑」と返事がきた。母に買い物を頼まれたので彼と一緒に買い物をした。帰りの車中で「気になる人いるんですか?」と質問した。そのときは「いないかなあ」と言っていた。そう聞いて少し落ち込んだ。そう、彼のこと気になっていた。時間を開けて彼から「もしかしたら気になる人出来たかもしれん」とLINEが。誰だろう?とドキドキが止まらなかった。話を聞くと、どうやら私のことみたいで。お互いに気になってることが分かり、安心した。

毎晩一緒に煙草を吸う約束をしていた。日によって時間はまちまち。その時は、深夜2時過ぎに会った。夜の山に行ったことがないことを知っていた彼が連れ出してくれた。一緒に夜景を見た。街の灯りがキラキラと輝いていて、“綺麗だね”と。⋯突然、彼から告白された。もう私の中で返事は決まっていた。が、どんな方法で返事するか少し考えていたら、「心が持たない」と。彼がとても緊張しているのがすぐに分かった。私は冷たい両手で彼の頬を包み、そっと唇に口付けをした。

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