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花を呑む

咲いた花を呑み込んだ
君を傷つけてしまいそうだったから
それがこわかったから、

なんて、
怖がりな僕の言い訳だ。

君を知ることが怖かった
君が泣くことが怖かった
僕に受け止められなかったらって、怖かった


花を咲かそうと必死だった頃の僕は
君を振り向かせようと必死だった
ただひたむきに、恋して欲しかった
なのに今は、
怖さと不安に怯えているちっぽけな人間だ。


花開くことすら一喜一憂
怖がりな僕をみて、
きっと君も花を呑む

花を呑む僕らはすれ違ってく
季節の変わりにいなくなるあの花のように
きっとこの手の感触もいなくなってくんだ



未来が分かってても
怖さと不安に負けてばかりだと無意味だと、

鮮やかに咲く花々をみて想う君のことを
言葉を呑んだあの日の君の表情を


花開くことすら一喜一憂
怖がりな僕をみて、
きっと君も花を呑む

花を呑む僕らはすれ違ってく
季節の変わりにいなくなるあの花のように
きっとこの手の感触も声も匂いも
思い出せないくらいに遠くなってくんだ。