鬱病、涙の就活

鬱病でも就活はしなきゃならん。鬱病でもやりがいのある仕事に就きたいし、まともなお給料を得たい。就活しなきゃならんけど、自己紹介お願いしますと言われて「〇〇大学から参りました、××です!鬱病です!」と言うわけにもいかん。というわけで、精神疾患持ちは健常者のフリをして、健常者たちと戦わなければならんのだ。

私がこのnoteを書こかな〜と思ったのは、精神疾患持ちで新卒就活したひとの体験がネット上に少なかったから。健常者の「就活体験記」を読んでも何の参考にもならん。病むだけ。あれは「ワタシってこんなに優秀なんです!!!」とアピールして就活初心者にマウント取って気持ちよくなりたいだけの自慰行為文章だから読まなくていい(偏見)。私は精神疾患持ちの学生が就活するのを応援します。

鬱病就活あるある

・めっちゃエントリーして前日に説明会キャンセル

私は若干躁鬱っぽいとこもあって、やる気を全くコントロールできなかった。
「ウワ〜働きたい!!!社会の役に立ちたい!!!あれもこれも説明会でたい!エントリーしたい!!!」で説明会予約しまくって、前日に「一生働きたくない…… なにもしたくない……」で説明会キャンセルということが何度もあった。

→対策
躁が見せるニセモノの労働意欲に気をつけろ。自分のキャパを考慮して説明会を予約するのはだいじ。あと、説明会キャンセルは前日なら絶対できるから前日時点で鬱を察知したらキャンセルしよう。当日ブッチよりは絶対マシだし、前日キャンセルならまた後日その企業の説明会出れたりするから。当日ブッチは避けよう。私は3回やった。

・選考に落ちると死にかける

就活は縁とか運っていうけどさ、「お前はいらない」って言われて落ち込まないわけないよな。ES落ちも一次面接落ちも全部傷つく。「私って価値がない人間なんですね……」ってなったらもう死しか見えてこない。

→対策
メンタルを守ることを優先に考えるなら、いわゆる「挑戦」企業は一切受けなくていいと思う。理性では「こんな大企業に受かるわけないし!」って分かっててもやっぱり傷つくのよ。私は前半、身の丈に合わない企業ばかり受けすぎて死にかけたので、後半は知名度があまりないけど興味のある会社や、説明会に出席してる学生が少ない(倍率が低い)会社を選んで受けてた。
あと、お祈りメールもらったときは心のなかの粗品を召喚して「お前のこと誰が好きなん?」と言わせていた。みんなも傷ついたときは心のなかの粗品を召喚してボロクソ言ってもらおう。

・ガクチカが「生き延びたこと」しかない

「学生時代に力を入れたこと」って定番の質問だけど、そんなんね〜わ。生き延びるだけで精一杯だっつの。ずっとしにて〜のに理性で今もまだ生きられてる、これ以上の奇跡ある!?悪いけど健常者が「バイトがんばりました〜」とか「部活がんばりました〜」とか言ってるの聞きながら、鬱病でしにて〜のに自殺しないで生きてる方がよっぽど偉いわって思ってた。
↑これは性格が悪すぎるね。すみませんでした。みんな頑張ってる。みんな偉い。だけど、「死にたいけど、がんばって希死念慮と一緒に生きてきた」ことが「がんばったこと」だと言えないのはつらかったぜ。

「はい、私が学生時代に力を入れたことは、生きることです。私は鬱病を患っており、常に希死念慮に悩まされているという問題がありました。そこで、『生きる』ことを目標に、鬱病と向き合うことで希死念慮と戦ってきました。具体的には、心療内科に通院して専門家のアドバイスと治療を受けたり、カウンセリングに通って自分の心と向き合ったり、といった工夫をしました。その結果、鬱病は緩和し、『生きる』という目標を達成できています。どんな状況でも『生きる』ことを選択できるタフさは、社会へ出たときでも活かせるのではないかと考えています。」
↑これ立派なガクチカだろ。私が人事だったら絶対採用するわ。えらすぎるもん。


鬱病就活あるあるいっぱい言おうと思ってたのに意外とないな。

私はメンタルの不調がフィジカルの不調と同等に扱われないことにずっと納得がいってなくて、「今日お腹痛いから休みます」がアリなら「今日しにたいから休みます」も絶対アリだろって思う。もし私がいつか会社をつくるなら、絶対そういうシステムにしたいなと思う。私はマジでさ、優しくて正しくて頑張り屋さんなひとたちが損をしない場所をつくりたいんだよな。マジでさ。

学生で精神疾患あるひとって全然少なくないと思うのよ。そしておそらくその大半が、平気なフリをして就活をしている気がする。
みんなマジで偉いよ。「うつは甘え」とかほざくカスどもは、私がタイムトラベルして着床しないように細工してくるから。「学生のうちから死にたいとか言ってるようじゃ、社会でやっていけないよ」とかのたまうゴミどもの両親が絶対避妊するように、あらゆる枕元にコンドームを届けてくるから。そういう妖精になるから。みんなマジで偉いよ。みんな本当に偉い。自分たちがすごく頑張っていて、すごく偉いんだということを忘れないでくれ。

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