チームでやれば一語一句に手間暇かけられる"なんでも屋"に!今のフェーズのSmartHRのPMMの良さとは
SmartHRのPMMやっているokapii(@___onikutabeyo)です。
note久々です!よく肉を食べ、よく仕事し、よく笑い、元気です。
最近は弊社のPMMも新メンバーが増えてきて、新しい風が入り自身がちょっとずつPMM古株になりつつあるなと感じることもしばしばです。
新メンバーに過去の仕事を教えたり、面接で候補者さんと話したりする時に、自分にとって今のSmartHRのPMMの良さというのが言語化できそうだったので、noteに綴ろうと思いました。
PMMのあるある"なんでも屋"のむずかしさ
半年ほど前にやったPMM NIGHT #3 での交流会や、カジュアル面談や面接でお話させてもらうと、
「営業からCSからマーケ領域まで、あるプロダクトについての"なんでも屋"をやっていたら、気づいたらPMMみたいなことをしていたことに後に自覚した」
と、よく言われます。
3年半前、私はそこそこPMMというものがなんぞやを頭では理解した上でPMMっぽい仕事初心者として入社したので、"なんでも屋" 未経験でした。入社後しばらくは、やっぱりやること多い!キャッチアップも全然追いつけない!器用にこなせない!と、苦労した日々が続きました。
(なので試行錯誤しながらも"なんでも屋"やっている方々を見てすごいと感じています)
でも、"なんでも屋"のみなさんへ。
やっぱ1人でやると、自己流になってしまったり、得意領域は仕事進むけど苦手領域は後回しにしがちだったり、ボール持ちすぎてたり、スピード意識してすこし雑になってしまったり、作業系優先で考える時間がとれなかったり、マルチタスク抱えて残業したり、あるあるじゃないですか?
私もいざやってみると要領が悪くどうしてもこの状態になってしまってました…。
いまは、"なんでも屋" っぽく振る舞えるようになったし、どれもそこそこのアウトカムを出せるようになりました。
大きな理由としては、SmartHRでは、各種領域のプロの人たちと横連携がしやすい環境があり、適切に巻き込める+頼れるようになったからだと思います。その様子を「10→100フェーズの既存プロダクトの訴求・活用促進のためのユーザーコミュニケーション」を例にご紹介します!
"なんでも屋" でPMMっぽいことをされている方はもちろん、PMMっぽいことはしたことがない方も参考になればと思います。
開発ですぐには解決できない課題をコンテンツで解決
私が担当しているのはSmartHRのオプション機能である文書配付機能。従業員と会社が締結する「雇用契約書」や「秘密保持契約書」から「給与改定通知書」など、あらゆる人事文書をクラウド上で配付できます。
5年前にリリースされた、SmartHRの中ではかなり昔から使われている機能です。
歴史が長いからこそというのもあり、ユーザーからの要望・課題に対してまだ解決できていないものがたくさんありました。どうしてもプロダクト開発のロードマップ上優先度の上がらないまま数年も残り続けてしまっている課題も中にはありました。
PMMとしてアサインを受けてからPMとプロダクトの課題を話し合い「優先度の問題で開発で解決はしばらくできないがコンテンツで救えるかもしれないもの」が意外とあることを認識し、PMMとして訴求・活用促進のためのコンテンツ発信に注力することにしました。
ただ、自分は、whyとそのための最適なwhatとwhereの勘所はあったのですが、具体的なhow、特にコンテンツを作る上で文章や資料をわかりやすく書くことについてはやれなくもないけど時間がかかるタイプでした。
そんな時、同じプロダクトチームにUXライター(※補足)の@inabaが新しく入ってくれたので「苦手分野なので一緒にやって欲しい!助けて!」と、巻き込んで、一緒に課題解決に向かっていきました。
※補足:UXライターとは
SmartHRにはUXライティンググループという組織をプロダクトサイドにおいており、「一貫性のある・わかりやすいコンテンツを作り、探しやすく配置することで、ユーザーと社内の誰もがつまずかずに業務を完遂できるようにする」というビジョンを掲げています。プロダクトのUI文言からユーザーとの接点のあるヘルプページなどのユーザーが問題を自己解決できる状態となるようなコンテンツの作成を手掛けています。
具体的な施策はこんな感じ。
施策1:安心して導入意思決定をしてもらえるようなプロダクトの法的根拠コンテンツの制作
■ 課題
Bizサイドが、ペーパーレス・電子化に馴染みのないお客さまと対面すると「本当に電子で雇用契約を締結していいのか?」と深く聞かれることもしばしば
「電子署名法」というドメイン知識も求められる領域のため、Bizサイドも自信を持って答えられないケースも増えていた。SmartHRの文書配付機能が、電子署名法に満たしているかどうか、技術的な質問・相談が開発チームや法務宛に来ることもあった
■ 解決策
法的根拠の難しさを紐解き、視覚的にわかりやすく自身で説明できるよう落とし込んだ状態で「営業資料」「eBook」「ウェビナー資料」に掲載
■ 巻き込んだ人
UXライター、PM、法務、コミュニケーションデザイン
■ 成果
深く聞かれた際に持ち帰ることなく商談中にお客さまに自信を持って提案できるように
最終的にはUXライターはヘルプページにも落とし込んでくれ、顧客と対面するさまざまの立場の人が、法的根拠を求められたら各々の最適なコンテンツを使ってシュッと掲示できる体制に
以降、開発チームへの問い合わせはゼロに!
施策2:ユースケース訴求と活用促進を一度に解決できる記事発信
■ 課題
文書配付機能を活用する上で「雇用契約書」以外のユースケースが顧客に伝わっておらず、活用促進がされていない
とくに、このプロダクトは5年の間に一度名称変更・リブランディングをしてユースケースを拡張したものの、昔からのユーザーには浸透していなかった
「雇用契約のシーンのためだけに導入するのは費用対効果が見込めない」ということで導入を見送った顧客が一定いるため、様々なユースケースに対応していることを積極的に訴求する必要があった
既存ユーザーが、利用したい書類をプロダクト上で再現するのに苦労することがあり、配付に至るまでの設定ハードルが高い
■ 解決策
SmartHRのプロダクトを複数掛け合わせて実現するペーパーレス化できる人事書類のユースケースをオウンドメディアで定期連載
記事には、導入後すぐ活用できるような、コピペで作れるあらゆる人事書類テンプレートのおまけ付き💌
ユースケースをさらに集約して、運用整理のためのリストとして資料化。導入前からペーパーレスの費用対効果を算出できるような設計に
■ 巻き込んだ人
UXライター、マーケティングコンテンツチーム、弊社労務・人事
■ 成果
ユースケース、書類テンプレートを見て「まず、やってみよう」というユーザーが増えた
なにより↑のために既存ユーザーや提案中の顧客にBizメンバーがたっっっくさん提案に使ってくれた
今すぐ導入するべきではないと渋っていた顧客にこのリストを提供することで「思った以上に使えるシーンが多い」ということで受注を3ヶ月早めた!
PMM ×他部署との協業でプロに任せられる安心感
10→100プロダクトをやっていると、過去はスピード優先で進めていたことで「重要度が高く緊急度が低い」課題が蓄積していることがわかりました。
今まさに動いてるプロダクト開発のリリースコミュニケーションや、次の開発に向けたロードマップの検討やプロダクトの未来のためのリサーチなどをどうしても優先しないといけない中で、これらの課題を並行して動かすのはなかなか大変でした。
が!!SmartHRは一語一句に手間ひまかけて課題に向き合える体制が作れます。わたしも、UXライター中心にいろんな部署を巻き込んで、適切なhowを考えてくれる体制を作り、たくさん任せました。
既存のプロダクトですら、こうやっていろんな人たちと協働して課題に向き合えます。
新規プロダクトはもっとすごいです。
新規プロダクトは既存よりも、認知〜導入〜活用まで幅広い顧客と接点を持つためのコミュニケーション設計が必要です。
そんなときにリード獲得からオンボーディングまで、UXライター、コミュニケーションデザイン、マーケティングプランニング、広報、セールスプランニング、CSプランニング、など、ユーザーコミュニケーションの各シーンのプロの職種の人が集まって体制を作り、横串で連携しながらコンテンツを作っていきます。
PMMは、why、whatの軸をしっかり持てばあとはプロに背中を預けられる。こんな体制を作れる環境がSmartHRのPMMの良さな気がします。
この体制が組める環境のおかげで、組織が大きくなってもまだまだPMMの裁量は大きくいろんなことが実現できます。
気になったらカジュアル面談からでもいいのでぜひ。チームで一丸となって、一緒に一語一句手間暇かけた "なんでも屋" やりましょう。
余談
この内容使ってこんな狙いでこんな記事書きたい!というのは前からあったんですがうまく筆が進まず、これらを一緒に推進した弊社UXライター @inaba に声かけてみたら、コーチングしてくれて構成タタキ作ってくれました…ほんとうにいつもありがたう…おかげで2時間くらいで思いの丈をかけました 🥰
オススメの焼肉コーナー
毎回恒例、今回は2つコースのお店をご紹介します!
ツラとキモいわしげ(三田・中野)
ヒロミヤ系列のツラミ専門店です。ツラミユッケがとにかくおいしい。
セルフ飲み放題でコスパもいいです!
巨牛荘(六本木など)
プルコギが美味しい韓国料理のお店です。
牛タンやハラミなども出てきますが、プルコギの脂を吸った〆の肉うどんがとにかく美味しい。これだけのために食べに行きたい。
見た目が微妙だったのと即完食しちゃうので毎度写真撮り忘れます。
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