突発性難聴で治療しなかったらどうなるか?

たまに話題になる突発性難聴の話。

聞くたびにその人は正しい治療をしてよかったなって思う。おれはそうじゃなかったから。

後年同じ症状のいとこが俺のエピソードを聞いてたからすぐ病院に行って大丈夫だったらしい。そういう意味でこの話はこれから起こりえる人たちに役に立つ。

俺は小学5年生のときに突発性難聴になったけど治療をしなかった。しなかったというかできなかった。中耳炎だって言われてたから。通っていた耳鼻科の誤診。

治療中に一向に治んないから母親に「治らない」と訴えたことがある。母親は「中耳炎なんだから治る。そのまま耳鼻科に通いなさい」と返された。結局かなり後におっきな病院で「手遅れ」と診断されるわけだが。そのエピソードを母親に離すと確定でテンションが下げられる。ドラクエのルカニみたいでウケる。

突発性難聴。この病気になって医者に行かないやつはいないんじゃないか?というくらい最初は異常な症状がでる。やばい。子どもでもこれはまずいと思う。大人になってからなら死ぬかも?と思う。

突然のクソでかい耳鳴り。完全に耳が塞がったような感覚。立っていられないめまい。俺は小学校で自分から保健室に行くことはこの1回だけだった。1人では歩けないから付き添ってもらったように思う。本当に始まったばかりのときはヤバい。

だから突発性難聴かも?ってわかんないことはあんまりないんじゃないかな?少なくとも俺は人生最大の生命の危機を感じたし、40歳近くになった今でもあれがMAXヤバかった。

まぁでも病院に言ったが中耳炎という診断を受けたので、俺の突発性難聴は結果的に放置されることになったわけだ。しかし実は最初の発作のあとは穏やかになる。耳鳴りがうるさくて眠れないことはあるが、それも1週間で慣れたように思う。

突発性難聴で困るのは難聴ではない。耳鳴りと耳が塞がった感覚。耳塞感(じへいかん)だ。

まず耳鳴りだが、高周波の音が永遠に鳴り響く。最初は意識せずとも。途中から意識すると。よくなっても誰もいないところなら鳴っている。俺は小学生のときから真の静寂を知らない。静寂の際は耳が鳴る。

耳塞感のほうが俺は不快感だった。いつも耳に水が溜まっている感覚。どうやってもとれない水。心底不快だ。今はほぼなくなっている。

現在は左耳だけ高音のみ聞き取れない難聴と耳鳴りだけが残り、あとは問題なく過ごしている。右耳は問題ない。別に困ってることはないから、誤診だったであろう耳鼻科や母親を恨んだりはない。大したことはないが一生治らない。

でも治るなら治ったほうがいいから、これを呼んであなたやあなたの子どもが適切な治療を受けられたらいいなと思う。あと仮にそうじゃなくても別に問題ないことも。そして突発性難聴の後遺症に苦しんでるなら共有したい。難聴は治らないがその他の症状はよくなる。俺は鍼灸師なのではりきゅうで改善させたんだけど、その話はまた今度。

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