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私刑に関する一考察

 本稿では、昨今話題の回転寿司の話に関連するテーマとして、私刑(=法律によらない社会的制裁)の害悪について考えていきたいと思います。  まず前提として、例の件は威力業務妨害に当たると考えられます。よって例の彼が司法により刑罰を受けたとしても、あるいは回転寿司店の運営会社から賠償を求められたとしても何ら不思議はありません。それをすることは国の正当な権能であり、また会社の正当な財産権の主張に過ぎないからです。では、彼がそれによって不利益を被ることは自然なことだとしたとき、私刑を

    • 福祉として/のための民間奉仕義務(兵役代替役務)

      背景題名にある「民間奉仕義務」とは、徴兵制度のある国において何らかの理由で兵役に就くことができない人が、兵役の代わりに公益性が高く労働市場における価値の低い分野で働く制度のことです。市民に対する兵役義務は今でこそ珍しい制度となっていますが、古代より発言権・参政権という権利と対をなす義務として認識されてきました。私は現代日本に徴兵制が必要であるとは考えませんが、国民としての種々の権利に対する義務として公益のために服務するという考え方が時代遅れであるとは思いません。そこでこの記事

      • 給付金がパンとサーカスにならないために

        前提この記事では以下のことを前提とします。 非常時には国家が困窮者を経済的に支援する必要がある 「非常時に行われる経済的支援」が国富を減少させてはならない 1と2が守られることによって、「給付金を多く配れば配るほど選挙で有利になり結果として国富が損なわれる」ことを防ぐことができると考えます。また、これらの是非については措くこととします。 案1 財源として支援対象以外に特別税を課すこの案の目的は、「各人が給付金の総額の増加で得る金銭」の期待値を0とすることで、給付金の無

      私刑に関する一考察