為政者の悪魔(第七話)ルシファーの復讐
魔王ルシファーは豪華な椅子に深く座りながらぽつりと言った。
『アマテラスめ!!さっさとくたばればいいものを!やはり俺が行くべきか、、、』
悪魔の執事は嬉しそうに言った
『準備は整えております。』
ルシファーはしばらく一人にしてくれと言った。
バタンと扉が閉まると、、
ごそごそとアルバムを出し写真を見て言った。
『ツキちゃん、、』
そこに写っていたのは何と、、、ネコ。
魔王ルシファーは野良ネコに恋をして、求婚していたがすげなく断られていた。
死んでも追いかける気満々だったが突然、跡形もなく消えてしまったのである。
うっすらとアマテラスの気配を感じた為、
自意識過剰なルシファーはアマテラスは自分に好意を持って嫉妬してしたのだと思い込んでいた。
恋は天使をもバカにする。
優秀な天使だったルシファーは怒り狂い、
神であるアマテラスを消滅させる為、
優秀な頭脳を使い洗脳して仲間を集め着々と力をつけていった。
悪魔になったルシファーはしだいに人を堕落させることに喜びを感じ、信仰心を集め、万能感に浸っていたが慎重に行動しチャンスを見定めていた。
そしてついにその時が来たのである。
『ふ、ふはははは!必ず愛する者を取り返してみせる、どんな手を使っても!』
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