引力


これは単なる不思議な出来事なのか、私が世間に目を向けていないだけなのかはよくわからないのだけれど、素敵だなあと思った人が間接的に近づいてくることがよくある。最近でいうと又吉直樹さん。私はお笑いを全くというほど見ない。なのでピースのネタもしらない。ただ映画で「火花」や「劇場」を見てからちょっとずつこの人の作品が好きになって、「月と散文」というエッセイを読んでから、ぼんやりとこの人に会ってみたいと思った。それからというもの、日曜日に早起きしてつけたテレビ、ボクらの時代で又吉さんが登場していたり、SNSでカネコアヤノとのイベントがあることを知ったり、ついには友人が古着のイベントで遭遇していたりした。そして昨日青山ブックセンターに行って本を買ったら夏葉社さんの特典です、と本の日記帳をもらった。記録用のノートだけれど、こういうサービスっていいよなぁと思いながら本を読み、最後のページを見たら出版に島田潤一郎と書かれていた。 私はすぐにその名前にピンときた。8月のインスタにも投稿をしたけれど、高知の蔦屋書店で何気なく手に取ったエッセイ。その本は私の夏にとても充実した時間をもたらしてくれた最高の一冊だ。その著者であり夏葉社を立ち上げたのが島田さん。そして、その出版社の愛読者になんと又吉さんの名前が上がっている。ここまでくると、またか。と思った。たしかに会ってみたいと思ったけれど、私は意識して又吉さんの情報を集めているわけではない。お告げか?よくわからないけれど、年内にトークイベントかライブでも見に行ってみよう。

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