見出し画像

サッカーボールと絵の具 そんな日々① R-18(pixiv_2015年6月11日投稿)

二度目のセックスはそれから数カ月後。
何となくそんな流れになった。
最初はからかう為にキスを始めたのだが、そのうち何かのスイッチが入って離れたくなくなった。
明日も学校があって。
提出しなきゃいけないレポートも終わってなくて。
今終わりにして部屋に走って戻って仕上げなきゃ、と、思っては居た。
でも駄目だった。
服を脱がして脱がされて。
久し振りに直接肌に触れて、匂いを嗅いで、もう駄目だった。
余裕のない嵯峨野の顔がかっこよくて、くらくらしながら押し倒されて体中を撫でられた。
電気は点いたままで、眩しくて目を閉じていたら消える音がして目を開く。
少し遠くの場所で明かりがついて、ぼんやり部屋の輪郭が浮かび上がった。
「…悪い、顔見えないと痛いのとかわかってやれないから、」
俺に気ぃ使い過ぎ、と思ったけど、その気遣いが嬉しくて抱き付いてキスした。

ここから先は

2,116字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?