いろ採りの旅
いろは見るものだけでなくて、感じるものでもあるかもしれない。
彩の字源は、木から果実をとって、綺麗に色を纏っていくさまだという。そしてそれの意味するところは、いろどり、つや、転じて、綺麗なすがた。
心でも色を枯らすことなく見つづけたいのならば、彩という漢字があらわすように、自らいろを求めに出かけ、自らいろを纏おうとしなくてはいけないのかもしれない。
わたしはいつまでも心のなかの色を生かしておきたいから、目だけでなく心でもいろを探しつづけていたい。
いろは色とは限らず、一体なにかはわからない。
けれど心が踊る兆しのあるものをいろとして集めていったら、いつかそれが心のなかで鮮やかな「色」ある景色として表れてくる、そんな気がする。
このジャーナルは、そんないろ採りを記していくための手帳。