3年ぶりの地元
大学生になって初めての帰省
とてもいいとてもいいとてもいい
家だなあ懐かしい苦しい暗いこんないいとこですばらしいのに苦しい暗い時間が詰まってた自分の部屋時間経って覗くと弱くて小さくて必死で全てが目に見えて痛く伝わり思い返されるから死にたくなる死にたい狭くて絶望してたようなフリしてたからとてもすばらしかった愛がたくさんあった事実には触れたくなかったり気づかなかったり見えてなかったりして今ならこんなのも分かるとかでも遅いじゃんとか自分で呪った青春は死にたいになって返ってくるね
死にたいは感動
死にたいはエモい
死にたいは後悔
死にたいは衝撃
死にたいはもどかしい
死にたいはどうしようもない
死にたいはヤバい
死にたいは愛おしい
ほんとにここが自分の地元だったんじゃん故郷だったんじゃん知らんかったごめんなさい愛せるよね死にたいよねぶち壊れたいよねガラス割ったみたいに酷く粉々になりたいよね
カスだもんクズだもん馬鹿だもんどうしようもないもん頭悪いもん成長しないもん阿呆だもん上手くないもん迷惑だもんゴミだもんほらほらほらほらほら
別に絵上手くないしなんか見ないとちゃんとかけなくて歪んでたくせにクラスメイトに教えてた女の子の顔の描き方
全然偏差値安定して取れてないし学力もついてないのにそれを分かってるのにたまたま模試で良い偏差値出た科目友達に言いふらして取り繕った受験期
ネットに強いのがかっこいいと思っててオタクに認められたくて間違ってるのに堂々とリプに打ち込んだネット用語
アイドルよりアイドルのファンの内輪テンションに自分も混ざりたくて時間かけて作ったダサい歌詞画像
4人で話してて盛り上がってたはずなのに自分が言った言葉だけ声がデカくて静かになった美術室
ちょっとこれヤバいかなって思ってたのにお父さんのようになっちゃダメだよとかクラスメイトに言っちゃった給食の時間
クラスの女の子みたいになりたくて上下ウィンブレ着てマスクして髪の毛丁寧に降ろして歩いた冬の道
全然うろ覚えなのに友達みたいに書けるようになりたくてノートや学校の机に何度も授業中書いたstill...の歌詞
足太く見られたくないから少し太もも浮かせて座ってた学校の椅子
教育実習生とリフト乗った時に好きな歌手誰か質問して自分は徳永英明ですって言ったスキー授業
友達と街まで自転車で行った時にブレーキの存在知らなくて橋の下りでありえないスピードでレールに衝突してでも置いてかれてたし恥ずかしいから涙目になりながら後を追った夏の日
ママに朝してもらった髪型友達に笑われて友達殴った小4
持ち曲がないから厳かな雰囲気には全く合わない激しめな曲を式中にピアノで演奏した先輩の卒業式
クラスの女の子の間で流行ってたギャル文字を真似して使ってたらゼロの書き方赤ペンで怒られた算数のテスト
他の学校のフェンスにたくさん止まってたスズメを脅かして遊んでたら向かいの家の人が窓叩いて叱ってきてからブチ切れて帰った帰り道
用紙は意地でも隠すしあまり意味もないのに給食全然食べないで測定前に絶対トイレに行った健康診断
全然可愛くないのにプリクラ入れるアルバムのストラップ何個も筆箱につけてクラスメイトに見られる休み時間
普段あまり喋らない人でも何を書くのか気になりすぎてみんなに書いてもらうのがステータスすぎて大好きだったプロフ帳
お昼のお弁当までは作れないから迷走して高校に持ってったもやしと柿とナイフと柿の種
他の学校の女の子のジャージや制服や着方や使ってる文房具や喋り方が大人びて見えてとても気になってジロジロ見てた塾の時間
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