【冬服でよく使われる素材】羊毛（WOOL）
今回は冬服でよく使われるウールについて簡単に紹介します。
羊毛(WOOL)は、その名の通り羊の体毛のことです。結構代表的な天然繊維であり、動物の繊維です。品質表示では「毛」「ウール」「羊毛」などと表示されています。
性質
羊毛は吸湿性と撥水性に優れています。え？おかしくない？吸湿性と撥水性に優れているって矛盾してない？と思う方もいるかもしれませんが、これが羊毛の特徴です。具体的にいうと、水滴は弾き、それより小さい水蒸気などは吸って行くので、吸湿性と撥水性のどちらも優れています。また、水を弾くので汚れにくかったりもします。そして、何よりも優れているのは保温性です。ですが、縮絨性があるため、家庭での洗濯には注意がいるのがデメリットだったりします。
※縮絨性とは、石鹸(せっけん)溶液やアルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えると収縮する性質。
種類
最近では、品種改良で多くの羊が生み出され、その数は3000種にもなります。その中でも、スペインが原産のメリノ種(メリノウール)は良質な羊毛で、生産量が大きく、アパレルで最も多く使われています。実際ユニクロでも売られています。
メリノウールの中でも、オーストラリア・メリノは良質で世界的にも有名だったりします。
終わり
アパレルの商品を見ていて、ウールが羊の毛なのは知っているけどどんな特徴があってどんな種類があるのか知らなかった人が知ると少し見方が変わるかもしれません。羊の種類には、メリノだけでなく、ブラックフェース、コリデール、クープウォース、ペレンデール、サフォークなど様々な種類があり、太さなども違うのでさらに調べてみると面白いかもしれません。
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