祇園は祭りで盛者は必衰

コンコンチキチンコンチキチン

夏の京都の風物詩とも言える祇園祭の祭囃子。
これを聞くと夏が来たなと思ったりする。

それが今年は無いようなのである。

祇園祭は元来、疫病や怨霊を鎮めるためのもの。
『それでは尚更今年は気合を入れて開催しなければならないのでは無いか!!』
そんなことが頭をよぎったのも束の間、新型コロナの感染拡大防止のために中止が決まったようである。
「無病息災」を願う祭の筈なのに全ての過程を中止するのか...?
と思ったものだが、本来の意味は薄れ、興業としての側面の方が大きくなっているのではそれも致し方ない。

大事なことの優劣は時代によって異なるので、この判断は正しかったのであろう。

閑話休題。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
奢れるものも久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

かの有名な平家物語「祇園精舎」の冒頭だが、
学生の頃に学んだ時と感じることが違う。

これは、中国古典の易経「乾為天」の龍の話と同じことを言っているのでは無いか。
亢龍の章一部抜粋(自己解釈)
大成してトップと呼ばれる人物になった時、驕り高ぶって周りの仲間を疎かにしてしまうと一瞬にして地位や権威は消え失せる。辛辣な意見をくれる仲間ほど大切にして、自分の能力を過信せずに独りよがりにならないこと。


自分はまだリーダーと呼ばれる場所にはいないが、これから先の人生、そういうポジションにつくことも出てくるであろう。そんな時のために心に刻んでおきたいと思う。


そういえば、映画キングダムも似たような展開だったなと思い返す今。
周りの協力を得て大きくなっていく主人公。
対して自分の力を驕り、我が道をいくライバル?
結果は明白。


また大手企業の社長は「孫氏の兵法」を指針にしているという人物も多いよう。
これは戦に勝つためのバイブルみたいなもの。
結果を見ていると、どうやら現代にも通用するらしい。



大事な事は案外昔から変わらず残っているのかもしれない。
だがしかし、何も成し得ていない若輩が言っても虚しく響くだけなのである。悲しいかな。


まずは変わらぬ信念を見つける事が先決なり。



最後までお読みいただきありがとうございました。


#祇園精舎
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