変わりないです

今日は3ヶ月ぶりの通院日だった。3ヶ月前に次は4月ですね、と言われた時は遠い先のようだったのに、あっという間に来てしまった。

いつも薬が切れるぎりぎりに思い出して電話で予約する。通い始めた2年ほど前はまだ余裕があったのだが、だんだんと人気が出て予約が取りづらくなってきた。それでも今日は2日前に電話してなんとか予約が取れた。午前中の実習を終え、市電で30分かけて向かった。平日午後の電車はおじいさんおばあさんと学校帰りの小学生で混雑していた。予約時間まで近くのスタバでフラペチーノを飲んで少し勉強して時間を潰した。待合室に入ると比較的すぐに呼ばれ、採血された。看護師さんに「変わりはないです」と答え、薬を受け取って終わった。所要時間は10分ほどだった。

その病院の先生は稀に見る人の良さが滲み出たおじいさんで、目を見て体を乗り出して話を聞いてくれる。だからこそ小さな婦人科で男の先生なのに人気が出ているんだと思う。先生との問診がある日が多分2回に1回あるけれど、最近は「変わりないです」と答えるだけで、これも所要時間10分ほどで終わる。時間は変わらないのに今日はなんだか寂しくて、ああ何か話したかったんだな、と思った。

実際変わりないわけではなく、調子が悪いときこそ何も言えなかったり、波がすごくてたまたま今日だけ調子がいいこともある。ただそんなことは準備していかないと話せないのでそれほどの元気はなかった。それを知ってか知らずか薬を出され、だまって毎日飲んでいる。

正直電話をかけるのは苦手だし、平日に時間を作るのは面倒だし、混んできたし、いろいろ理由をつけてやめようと思っていた時期もあった。けど今日行ってなんとなく、やっぱりここに通い続けるかと思った。次はもう少し話せるようにがんばろうと思う。

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