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『後期高齢者支援金の加算・減算制度の見直しについて』の資料

「第46回保険者による健診・保健指導等に関する検討会」の資料です。7月2日に持ち回り(書面審議)により開催していたのを、見落としていました。そんなわけで、完全に情報提供です。 

「後期高齢者支援金の加算・減算制度の見直しについて」2024年度の追加の評価指標と、2025年度の追加・変更についての内容と、高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン(第3版)の改定についてです。
ガイドラインの改定については、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」の進行に伴い、大きな変更というより、バージョンアップされた感じでしょうか。

「後期高齢者支援金の加算・減算制度の見直しについて」は、変更などについてを資料から下記内容を引用しました。

○2024年度の追加

●保険者によるマイナンバーカードの健康保険証利用促進の取組として、総合評価指標大項目3にマイナ保険証利用率の項目追加を行った。

資料1
資料1

○2025年度の導入に向けて総合評価指標の項目追加を行うとともに、配点の見直し・比重変更を実施

具体的な項目の見直し
●健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針の改正(2023年9月)に伴い、先進的な保険者における取組等を踏まえた事業として追記された以下の項目を総合評価指標として追加する。
✓女性特有の健康課題への支援等の性差に応じた健康支援
✓ロコモティブシンドローム対策
✓重複投薬・多剤投与対策
※「歯科疾患対策」「メンタルヘルス対策」は第4期の総合評価指標に項目有。
※「40歳未満の事業所健診データを活用した若年層対策」は大項目3①「PHRの体制整備」の要件の一つ。
※「セルフメディケーション事業」は大項目4③「加入者の適正服薬の取組」の中で評価(加減算Q&Aに記載)。
●その他の取組として、「こどもにとってより良い医療の在り方」(2023/9/7医療保険部会)の観点で、例えば以下のような取組を評価する項目を総合評価指標として追加する。
✓こどもの保護者(≒被保険者)に対して、こどもの適切な受診を促す周知・啓発の取組
✓こどもの抗菌薬処方の適正化につながる取組(「加入者の適正服薬の取組」の中で評価)
●マイナンバーカードの健康保険証利用等が進む中でデジタル活用の推進に関する保険者の取組として新たな指標を追加する。
具体的な配点の見直し
●第4期特定健診・特定保健指導の開始に伴いアウトカム指標の重要性が高まっていくことから、総合評価指標における特定健診・特定保健指導実施率に関する配点を相対的に引き下げ、他の項目の配点を引き上げる。

資料1

変更点として、第4期から特定健診・特定保健指導のアウトカム指標による評価が導入されたためか、特定健診・特定保健指導実施率に関する配点が、50→10に引き下げになったのは、インパクトがありますね。
メインであった働き盛り世代の生活習慣病予防の保健事業以外に、新設・配点された、女性の健康、ロコモ、重複投薬、そしてこどもにとってより良い医療の在り方にも注目したいです。
配点の変更の具体的な内容は下記になります。(全て資料1より)


(資料1)
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001268046.pdf

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