緊急帝王切開だったことで赤ちゃんを愛せるか不安になり、罪悪感も抱いていました。

こんにちは。

私は早期胎盤剥離で緊急帝王切開になり出産しました。

あのとき、帝王切開で出産したことで


・出産したという感覚がない

・お腹を痛めて産みたかった

・本当に自分で産んだのか?

・愛着が湧かないのでは?

・母になった感じがしない


という考えが頭に浮かびとても不安になりました。

それに加えて緊急の帝王切開だったので


・小さく産んでしまった

・自分の生活の仕方が悪かったのでは

・切迫傾向だったから安静にしていれば

・赤ちゃんへの強い罪悪感


という気持ちでいっぱいになっていました。

出産後のホルモンバランスの変化もあるのか情緒不安定で泣いてばかりいました。

そのときのことについて記録用に残したいと思います。


深夜の出産後、1日目は寝たきり状態でずっとベッド上の生活でした。

術後の不自由な身体での寝たり起きたりの連続の1日であまり深く考え込むことはしませんでした。


2日目は歩行練習をしたり個室に移動したりトイレに自分で行ったりと動ける分起きている時間も長くなって考えごとをする時間が長くなりました。

すると急に

「私は周りのママみたいに赤ちゃんを愛せるのか」

と不安になってきました。


赤ちゃんに初めて会えたとき

「ちっちゃく産んだのに元気に生まれてきてくれてありがとう」

と嬉しさで泣いてしまいました。

それでも、赤ちゃんと一緒に退院できないと夫と2人できいたときは

「本当は生んだ実感が湧かない。痛い思いをしてない。1人で入院させておかないといけない」

と悲しさと申し訳なさで泣いてしまいました。


私の周りは親戚含め帝王切開の方が多く、

「帝王切開のほうが楽」

なんて言葉をかける人はおらず

「よく頑張ったね。今のうちにゆっくり休まなんよ」

と言って励ましの言葉をかけてくれる方ばかりでした。


旦那さんも

「今こんなにお腹痛いんでしょ?普通分娩じゃなくても手術して痛い思いしとるやん」

と言ってくれるような人でした。


自分が何にひっかかっているのかいまいち気づいてないときに、帝王切開の友達から連絡が来ました。


「あなたが出産報告したとき、自分は頑張ってないけど休みます、て言葉が気になって連絡したよ」

と言われました。


それをきいたときはまだピンときていませんでした。

いろいろ励ましの言葉を思い返して今考え直すと、彼女も自分と同じようにもやもやして悩んでいた経験があったみたいでした。


帝王切開したことで経膣分娩の痛みを感じていない。

出産の痛みを経験していないからちゃんと我が子を愛せないのでは?

『普通』に産んであげられなかった。

小さく産んでしまった。


今となっては元気に育ってるから結果オーライ!

と明るく言えますが、その当時は自分のせいで我が子は低体重で産まれることになった、自分のせいで命を危険な目に晒した、自分のせいで自分のせいで…

と罪悪感と後悔で胸が苦しいくらいでした。


低体重で保育器に入っていたので抱っこもできず、一緒に退院することもできず、撮った写真をみて可愛い可愛いと思うだけでちゃんとお母さんになった気がしませんでした。

このままで我が子をちゃんと愛せるのか、愛情を持って育てられるのかとても不安でした。


今となってはそんな風に悩んでいたな〜、と懐かしくなります。

大丈夫だよ、いとしすぎてたまらないくらい可愛いよ〜、とその当時の自分に教えてあげたいくらいです。


あのときの自分は

『出産の痛みを感じた分、愛情が湧く』

ということを信じて疑いませんでした。


本当はそんなことなくて、我が子ならどんな形で産まれても可愛いということを知りました。

経膣だろうが帝王切開だろうが無痛だろうがたぶん関係なく愛情を持って育てることができると思います。


術後の腹部の激痛を感じながら、不安と罪悪感でいっぱいで泣いてばかりいたあのときに、周囲が理解ある人達ばかりで本当に良かったと思います。

たぶん心無い人から声を掛けられていたら自分がどうなっていたかわかりません。


それくらい産後の精神状態は不安定だったんだな、と感じます。

もし同じ状況にいて苦しんでいる方がいるなら、自分を責めないようにして欲しいです。


どんな形で出産しても我が子は本当に可愛いです。

赤ちゃんはしっかりすくすく育ってくれます。

少しくらい小さく産まれても大丈夫です。


私は切迫傾向だったのにギリギリまで働いたり動いていたりしたので、いまだに早期胎盤剥離をしたことについて引け目を感じます。

私がしっかりしていればあのときああはならなかったかもしれない…

と娘をみていたらふと考えることがあります。


それでも娘は元気に育ってくれています。

ずっと悲観的になっていたら娘にも影響してしまいます。

過去のことばかりに焦点を当てずにこれからの娘の成長を見守っていきたいと思います。


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