歌いかける8人の女たち

大雪の翌朝、女性だらけの一家の中で唯一の男性だった主人が殺されて発見される。淡々と進みながらも時々女性たちがする暴露に心を掴まれる映画だった

劇中歌のなかで、映画好きとして否応にも刺さってしまった歌詞があった
「孤独は悲しいから映画のような夢を見よう」
こんなに綺麗に美しく、でも核心をつくように心情を歌われたのは初めてだった

劇的な幕引きから、祖母から孫に歌いかけるラストシーン
「幸せを掴もうとして押し潰してしまう」
「人の一生は涙をこらえるだけ この世に幸せはない」
「人生を悟るときはもう遅い」
まだ完全には理解できないおばあちゃんの言葉に耳を傾けて聞こうとしてる、理解しようとしてる、そんな表情に彼女がよりしなやかに強くなる契機が垣間見えたような気がした。

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