KYT パート2

前回のKYTに続き、KYTの原則や効果について述べていきます。

KYTの3つの原則

KYTは『リスク・クライシス低減の原則』、『保全・予防の原則』、『全員参加の原則』を基に成り立っている。

リスク・クライシス低減の原則とは、現場に潜む危険や危機を減少させること(危険・危機ゼロ)

保全・予防の原則とは、安全を先取りし、事故が発生しづらい環境を作ること(安全先取り)

全員参加の原則とは、責任者や管理者を含めた職員全員が安全に向けた活動に参加すること(現場全員参加)


KYTの効果

KYTの効果は、リスクセンスを高める。集中力を高める。問題解決能力を高める。実践意欲(やる気)を高める他、職場風土を醸成する一翼も担い、知識として『知っている』ものを実際に『できる』ものにするスキルアップも期待できると考えられる。
また、指差し呼称を実際に行うなど、疑似体験をすることによるインパクトも大きく、学習効果も高いと言われている。


指差し呼称の行い方

KYTで行う『指差し呼称』は、腕と指で確認の対象を指し、見たものを口に出して言い、言った言葉を自分の耳で聞く。

例)内服の際の指差し呼称
薬袋に記載されている利用者の名前、日にち、いつ(朝、昼、夕など)を指でなぞりながら声に出して確認する。

例)配膳時の指差し呼称
食札に記載されている利用者の名前を指でなぞりながら声に出して確認する。

このように、腕、指、口、目などの筋肉を動かすため、脳の覚醒を促し意識レベルが切り替えら、確認の精度が上がる。


いかがでしたでしょうか?指差し呼称は誰にでも簡単にできて、簡単にできるけれど事故も減らせる素晴らしい方法です。ぜひ取り入れてみて下さい。

次回はKYT実施のポイントについて説明します。



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