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なんで言葉が好きなのか?考えてみた🍃


私の好きなものってなんだろう?
と、考えたとき「言葉」が出てきました。

小さい頃から本を読むのが好きでした。
物語に没頭することでワクワクしたし、活字に触れる時間はとても癒しで。
文章を書くことが好きで、作文を書くのも得意でした。スマホを手にした高1から個人ブログだけはずっと続けていたり。
大学では学部の講義に加えて〈日本語教育課程〉というものを履修していたので「日本語」や「言葉」について学んでいました。
振り返れば、人より少し、言葉に触れることが多い人生だと思います🍃

そんな私が思う、言葉が好きな理由は「言葉の背景にあるもの」「言葉=世界ということ」この2つかなと感じてます。

今日はこのテーマについて書いていきたいと思います✍🏻

言葉に宿っている価値観や感性

ブログで文章を書くようになってから、文章の面白さ・巧みさに憧れるようになりました。動画や画像が主流のSNSが流行る前だったので、バズライターと呼ばれる人たちのブログやツイートを読み漁っていました。
人を惹きつけるキャッチーなワード、インターネット構文・バズ構文などがわかりやすく好きな学生時代でした。

社会人になって小説以外のジャンルやエッセイを読むようになって、文章の美しさに惹かれるようになりました。ストレスのない読みやすさ、表現の美しさ、読了後の余韻など。どうすればこんな情緒溢れる文章が書けるのだろう?と。プロの物書きはすごいなあ、尊敬です。

本を読むたびに、印象深かった言葉をノートに書き留めています。美しい表現に出会えた時が喜びで、時折読み返してエネルギーをもらっています。

私が大好きな小説の一節📖

会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだといわなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。

日日是好日 p.196

主人公が父親の突然の別れを経験し、人との出会いと別れを全力で味わう大切さ、一期一会を噛み締めているシーン。
花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。
このリズムも最高ですが、四季(自然)を表現として使用しているのも素敵。目の前のことに集中するお茶の精神も考えとして現れてますよね。
こういう表現に出会うたびに、言葉って良いなとしみじみ感じてしまいます。

相手はどんな言葉を使っている?

コテンラジオを聞いていたら、深井さんがこんなことを話していました📻

…その人が使ってる語彙もあるよね。こういう言葉をよく使う人だ。語彙ってその人の人生を表現するから。どういう言葉を使うか?どういう挙動をするのか?言葉の強弱や目線は?とか。

コテンラジオ 番外編#2

「相手を知る上でリベラルアーツの視点が役立つ」というお話しだったんだけれど、私はこの言葉を聞いて「ああ、だから私は言葉が好きなのか」と腑に落ちたんです。

丁寧な言葉を使う人。
美しい言葉を使う人。
詩的な表現をする人。
ワードセンス・言葉遣いに惹かれるのは、豊かな内面が言葉として現れているからなんだと。

私はなるべく暖かく、美しい言葉を使いたい。湧き出てくる強い想いを「ヤバい」で一括りにしたくない。大切に言葉を使っていきたいし、そのためには私自身の内面を深めていきたいと思うようになりました💭

言葉とは世界の枠組み

外国語を学ぶようになってから感じることがありました。
英語はシンプルで合理的な言語であること。
和歌の表現の奥ゆかしさ。
フランス語にはロマンチックな言い回しがあること。
言葉とは人の中で生まれ発展していくので、その国の文化や価値観と密接に繋がっています。「言葉って文化なんだ」と思うようになりました🇯🇵

翻訳できない言葉

「木漏れ日」を指す言葉は英語にないという話。聞いたことはありますか?

これは日本語独自の単語であり、英語で表現すると
sunlight streaming through the trees = 木の葉の間から注がれる日光
と、どうしても説明的になってしまいます。

日本にもアメリカにも同じ現象が存在するのに、日本語が「木から漏れた日光」を切り取って、言葉という輪郭を与えた。その結果「木漏れ日」という事象を私たちは当たり前のように認識している🌲☀️
しかもそこの言葉を聞くと光に満ちている暖かい情景が浮かびますよね。
日本人の感性が言葉に反映されていると思うと、美しいと思いませんか?

逆に、日本語には存在しない世界の言葉というのもあります。

・Waldeinsamkeit:森の中で独りになり、自然と一体感を感じること
・Fernweh:旅に出たい、遠くに行きたいという気持ち
・Hygge:心地良く、ぬくもりのある小さな幸せ

などなど。ヒュッゲは今やフィンランドのライフスタイルを表す代名詞となっていますね☕️🇫🇮

つまり、多様な言語表現を知っていることは世界の見え方を沢山知っているということで。見えている世界が彩り溢れる鮮やかな景色になることだと思います🖼️

言葉が世界に輪郭を与え、形にしてくれる。
言葉を学ぶほど、知るほど、世界を知ることになる。
だから私は飽きもせず、言葉が好きなのかもしれませんね。

おまけ:言葉を学ぶ

同じく言葉が気になる方へ。
言葉をテーマにしたおすすめの本です📕

三浦しをんさんの名作。辞書編集部のお話です。私は「言葉って面白い!」と思うきっかけになった本です。

なぜ人は赤ちゃんの状態から喋れるようになるのか?という問い。言語の本質を探ると人間独自の学びの力までテーマが広がって面白いです💭


「日本語って面白いのでは??ライトに学んでみたい!」という方へ。     
「ゆる言語学ラジオ」を全力で進めたいです!
この二人の喋りが達者でとにかく面白いです🗣️ぜひ言語沼にハマりましょう🫶🏻

私的おすすめ回はこちら⇩


ここまで読んでくださり、ありがとうございました💫

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