敗北しろ。

いつからか「負けない」ことが美徳だと思っていたんだけど、最近むしろそのメンタルが私を蝕んでいるのではないかと思い始めた。
というか、皆、私ほど負けず嫌いではないのかもしれない。

負けず嫌いで得したことはたくさんある。生きるための、重力に逆らうための揚力として「悔しさ」があったから。
あと頑張ればなんとかなった。頑張ればなんとかなる、は、私の心を支えてくれた。
負けない、勝つために頑張る、これが2段重ねの生きる意味。唯一自己を肯定できるところ。

でも最近、本当に頑張りたいのだろうか、と思うことが増えた。正確には、勝つために頑張っていたけれど、なんのために勝ちたいのかわからんくなった。ていうか努力しても、勝っても、報われん世の中だと思う。この国終わってるし。

じゃあなんのために生きてんのかって話になると、大学時代の教授の言葉が蘇る。
「人って考えすぎたら最終的になんのために生きてるのかって考えに至るわけだし、そんなこと考えても無駄だから。考えるのやめな」
はい、仰るとおりで。
その女の教授、電車内で「ストッキングババア」と言われた(かもしれない)ことを引きずってた。それも答えが出ない問であるが、気になるんかい。

負けないというゴリラメンタルはそろそろ捨てようと思います。負けます。負けを受けいれて、朗らかに楽しくたんぽぽの綿毛のように生きます。というか多分、勝ち負けなんてないんだろうな。白黒つけず灰色を愛したい。無理。負けたくない。苦しい。ばかやろう。

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