3.3

生きる事を強制され続ける事にとても疲れてしまった。また閉鎖病棟に入院する。春になるとわたしはおかしくなってしまう。春の何がそこまでわたしをおかしくするのか、未だに分からない。ただ粘着性のある強い希死念慮が、そこには存在している。憂鬱な冬からやっと抜け出せたというのに、次は粘着性の死に襲われる。ほんとうに生きているのがしんどい。普通の幸せで満足したい。不幸をアイデンティティにしたくない。わたしだって病気や障害に執着したくない。わたしは自分の力で幸せを掴んでいきたい。でも、それは許されていない。多分、これはわたしが罪人だからだ、わたしが酷い人間だからだ。

誰かの特別になってみたかった。わたしはいつも孤独で寂しい。最下層に行っても最底辺。わたしは誰かの特別になるどころか、普通になる事さえ難しい。この身体は、汚れきってしまった。わたしは、汚い。わたしは、醜い。
誰かに一番愛されるという経験をしてみたい、という気持ちがわたしを強く動かす。主治医の気を引きたくて、リストカットをした。看護師さんに心配して欲しくて、オーバードーズをした。友人に愛されているのを確認したくて、自殺未遂をした。全部わたしのわがままだ。わたしは自分の事しか考えてない。卑怯で、愚かだ。

助けて欲しい、この絶望から助け出して欲しい。何度この絶望から這い上がれば良いのか、もうわたしには分からない。だから、誰か手を引っ張って光へ導いて欲しい。この闇は光だと言い聞かせるのも限界がきている。ほんとうの光に触れてみたい。わたしを必要として欲しい。もうわたしを、見捨てないで欲しい。お願いだからわたしを置いて行かないで。


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