見出し画像

恋はつづくよどこまでも♡ ~つぶやきVOL2~

【萌音ちゃん扮する七瀬からみる、恋つづの魅力】編


恋つづが終わってしまってから、                             恋つづの魅力をまとめて綴ってみる。

世間では「恋つづロス〜」で騒がしい。
最終回の視聴率は、驚異の15%超え!!           なんちゅう数字。
コロナショックで家にいる人が多いという追い風もあった、なんて書いてある記事もあったが、それもそうかもしれないけど·····いくら家にいたって、興味ないものをみるほどみんなヒマではないと思う。


私は特に映画やドラマの評論家ではないし、素人なので、よく分かっていないけど・・・
このドラマの後半にかけての視聴率の上がり様はあっぱれなのではないか、と思っている。
数字の上がり方が近年では稀にみる上がり方だったんじゃないかな?


先日、かいたnoteの記事にもあるけど、第1話から観ていた恋つづは当初、「ちょっとのぞいてみるか。円城寺マキの漫画だし」という軽い感じだった。佐藤健の熱烈ファンではないし、上白石萌音がすごく好きだったわけではない。そんな私がすっかり恋つづにハマってしまった。

天堂先生と七瀬ちゃんのやりとりにほっこりしただけでなく、俳優「佐藤健」と女優「上白石萌音」に興味を惹かれている。


恋つづのヒロインが上白石萌音だと知った時、    初めは「萌音ちゃんかー」くらいの感じだった。
それに加え、ドラマ第1話での天堂先生へのいきなりの告白。漫画原作のドラマと分かっているが、「まじか!」と思ってしまった。(笑)
おっちょこちょいキャラで直球な恋をする七瀬に、正直「途中で観なくなるかも」なんて思ったもんな。でもその予想は見事に裏切られていく。


七瀬のドジでおっちょこちょいキャラは、下手したら視聴者をイライラさせてしまう要素になりうる。・・・視聴者というくくりで世間一般的な意見の様に書いたが、ここでいう視聴者は「私」である。                                                                    私自身、ドラマのヒロインにイライラしてしまうことが多々あって…そのドジやおっちょこちょいや引っ込み事案な部分がないとドラマは成立しないのだが(笑)、単純に「何やってんだよー!」と思ってしまい、それが原因で途中で見なくなったドラマもいくつかある。

そんな中、1話でその候補になった「恋つづ」を最後まで見続けた・・・だけでなく、ハマってしまうなんて。そして、七瀬ちゃんへのイラつきは冒頭をピークに減少していくだけだった。           もっというと、途中から1話目でそんなことを感じたことすらすっかり忘れてしまっていた。


萌音ちゃんは、素朴さとあどけなさをナチュラルに表現していた様に思う。七瀬と萌音ちゃんに通ずるものがソレだったのかもしれない。
そして、ドジ連発な上に、一見不純な動機で看護師になった七瀬を私が応援したくなる要素は、「人との繋がりを大事にする」その人間力と「自分の想いを大切にする」芯の強さだった。

ドジでミスした七瀬を天堂がフォローする様なシーンなんてあっただろうか、というほどインパクトは薄い。針が刺せなくなった時に自分の腕を差し出したシーンしか浮かばない。                      (他にあったっけ?)


仕事でミスばっかりして天堂先生に「ばか」と言われる七瀬ちゃんが、看護日誌だけでなく、個人ノートで患者さんのことを記録している細やかさ。患者さんの想いを会話から感じ取れるその繊細さ。「人」そのものを大事にする七瀬ちゃんの人物像を感じ取れると、天堂先生と出会って恋をして看護師を目指す、という不純にも見える動機が「人」の温もりや「人の繋がり」を感じたからこそのもので、実に純粋な動機に思えてくる。

でも、その「純粋さ」って、イコール萌音ちゃんとも言える。女優、上白石萌音を代名詞で例えるなら「純粋」「素朴」「あどけなさ」。萌音ちゃんの純粋なイメージが七瀬ちゃんの人物像とちゃんとリンクしている。


七瀬が、吉川愛ちゃん扮する同期の看護師に「不純な動機」だと言い放たれてしまうシーンでも
若干それに対してダメージを受けている感じは出すものの、そこに関してうじうじ悩んでいる様子はフォーカスされない。それはいかにも、「天堂先生に惹かれた自分」や「天堂先生との出会いで看護師を志した自分」を、自分自身が大事に育ててきた想いそのものを蔑ろにしない七瀬像がそこにあると感じさせる。そんな七瀬の芯の強さや人とのつながりを大事にする人間力が、ドジっ子七瀬をただの役立たずの岩石に見せていないのだ。

・・・という私なりの受け取り方だけど、もし私の受け取り方をベースに考えるなら表面上で頼りないヒロインだがどこか芯の強さを伝えられるような体現が求められる。それを見事に演じきった萌音ちゃんには、ただただ脱帽なのだ。


なぜなら、漫画ではそういう人物像を感じなかったから。これは漫画がいいとかドラマがいいとか優劣をつけるものではない。

漫画の中の世界というのは、すごく独特の世界観で、実際には起こりえない様なシュチュエーションや人物設定でも楽しめる。もちろんドラマもそうなのだが、フィクションとはいえ、実際の人が演じている点で漫画とはちょっと違って少し現実に寄ってしまう感は否めない。だから、漫画でみるとツッコミたくならない場面でも実写化した映像だと「え?なんか違う」と感じてしまう。    (少なくとも私はそう)


だから、円城寺マキ原作の漫画の世界観を、丸ごとそのまま実写化なんて到底無理だと思うし、たとえそれができたとしても漫画の様な魅力は伝わらない。だからこそ原作漫画の世界観をベースに、実写ドラマのオリジナルな魅力を作り出す必要がある。そして、そのドラマならではのオリジナルな七瀬像を見事に体現した萌音ちゃんが、私にはすごく魅力的に感じてしまうのである。


正直な話、実際の世界でも仕事の動機なんて、みなそんな立派なものではないはず。でも、何だか立派な理由や根拠が必要だと思っている。

七瀬は自分の感じた、揺れ動いた感情のままに従っている。「人」に動かされたその感性を大事にして、素直にそれを体現していく。ラブコメだから胸きゅん最高!とかそういう話ではなく、単純に、素直で芯のある七瀬ちゃんを羨ましいと思ったのと同時に、そんな七瀬ちゃんを感じさせてくれた萌音ちゃん、天晴れ。


次回は健くんのこと書こうかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?