Skebで納期に間に合わなかった話
2020年10月に、Skebで有償の依頼をいくつか受けました。
エロい絵で。
今のところ有難いことに依頼を3件受けています。
当初は4件あったのですが、うち1件は期限内に納品を間に合わせることができませんでした。
今回の記事ではその失敗談をレポートしたいと思います。
失敗の要因、その1.
即座に作画作業に取り組むべきでした。
いや、これにつきますよね。ホント。
というか、依頼を承諾した時点でTwitterで作業開始のラフや練習絵をアップするなどして、とにかく早々にスタートダッシュすべきだったんです。
依頼自体は凄く興味のある題材だったので。本来は作画を先送りする理由はなかったのですから。
取り組みの始めにおこなうべきことを先延ばししたのが、大きな失敗でした。
失敗の要因、その2.
作画に要する時間を甘く見積もってしまった。
納期に間に合わなかった依頼は、期限切れの4日ほど前から取り組み始めたのですが。
実のところ、さんざん相手を待たせた事に対して申し訳ない気持ちはありまして。
依頼絵とは別のオマケ絵も描こうとしたわけです。
しかし、このオマケ絵に当初の予定以上の時間をかけてしまいまして。本来の注文である絵を描く時間がどんどんなくなってしまったという……。
まさに本末転倒の見本のような事をやらかしてしまいました。
……とは言え。
反省ばかり書いても面白くないですしね。
悪い事ばかりではなかった、良かった事も書いておきましょう。
【やっておいて良かった事、その1】
オマケ絵をツイッター上にアップする。
お詫びのつもりで描いた依頼とは別のオマケ絵。
その画像を自身のTwitterにアップした事で、相手の方には喜んでもらえたようです。
依頼の内容は、いわゆるヒロピン絵。
依頼してくれた方のオリジナルヒロインが敵に追い詰められ窮地に陥っている絵だったのですが……。
オマケ絵で描いた窮地に陥る前のイラスト、魔物ハンターのヒロインが怪物を倒した勝利の図、そのラフ絵を気に入ってくれたようです。
こちらとしては、Twitterに自分が受けた依頼の案件として公表する事で、うまくいかなかったとしても失敗として認めたかったわけですが……。つまりは、けじめですよね。
しかし、それが思わぬ形で功を奏したというか。
相手のキャラクターに対するこちらの思い入れを伝える絵を、依頼主さんに好意的に受け入れてもらえた事は本当に有難いことでした。
【 やっておいて良かった事、その2】
納入期限が過ぎてしまた後で、DMでお詫びのメッセージを送った。
納期に間に合わなかったので、せめてものけじめとして相手の方にTwitterのDMでお詫びのメッセージを送ったのですが。
相手の方からは、
「既に十分な作業をしてもらっている。だから貴方は納期に間に合わなかった事を恥じる必要はない。今回の依頼がキャンセルされても、再度の依頼をしたいと思う」
という、寛容なコメントをいただくことができました。
再挑戦の機会を得られたのは、本当に嬉しいことでした。
再度の依頼をいただけたなら、下の絵をきちんと完成させてお渡ししたいと考えています。
うまくいかなかった時にはきちんとお詫びをするのが大事。謝罪の言葉があるかないかは非常に大きいのです。
今回は、それをあらためて再確認しました。
【追記】
今回の失敗を踏まえて、少し絵師側の立場から作業に取り掛かるのが遅れる事情について、言及してみましょう。
これは絵を描く人にしかわからないアレかもしれませんが…。
やる気はめちゃくちゃある。
けれど、意気込み過ぎて作業に取り掛かるのが遅れる。
……そういうことって、実は凄く多いのです。
絵師って連中は、とにかく面倒な連中ばかりなんですよ。ホントに。
やる気があるくせに、作業に取り掛かるのが遅い。
作業の進捗が報告できないのが申し訳なくて、連絡してこない。
……いや、ほんとに。あるんです、こういう事が。
「いや、ガキじゃないんだから。いい大人が何言ってんの」
とか、思っちゃ駄目です。
そもそもガキみたいな連中だから、お絵描きなどという気力と体力を必要とする物好きな趣味を続けているのです。
商業で何年も活躍しているプロのイラストレーターや漫画家なら、ちゃんとした分別も身に着けているでしょう。ですが、同人活動を専門にやっているような絵師を相手にするときは注意が必要です。
まともな大人として、有償依頼に取り組めない可能性は極めて高いです。段取りや手順を踏まえた大人としての仕事ができない可能性が、恐ろしく高いのです。
……なので、同人の活動をメインとしている絵師を相手にする時は、基本的に大人を相手にする、と思っては駄目だと思います。
子供や幼児を相手にするような感覚で、褒めてあげたり。
あるいはリラックスさせてあげたりすると良いかと思います。
相手とTwitterなどでやりとりができる場合は、相手の意気込みをやわらげるようなコメントをするのも、一手です。
例えば。
相手がアップした、依頼とは関係のない気軽に描いたと思われるラフ絵。
そういう絵で自分の好みのヤツをみつけたら、褒めちぎるわけです。
絵師の多くは、気軽に描いたラフ絵の出来を気に入っていることが多いので。褒められたら凄く嬉しがるわけです。それが、有償依頼をしてくれた人なら特に。
おそらく高い確率で、返信が来るでしょう。
Skebの運営側からはDMやメールによるクリエイターとクライアントのややりとりは禁止されているのですが、Twitter上での簡単なやりとりまでは禁止されていません。
自分が依頼した絵とは関係ない絵への感想なら全然NGではありませんしね。
ここで、相手側から「作品の感想、嬉しいです。それと。先日は依頼をくださりありがとうございました」といった内容の返信がくるかもしれません。その時こそチャンスです。
「こちらからの依頼も気軽に描いてくださいね」とか「楽しみながら描いてくださいね」といった趣旨の返答をしましょう。
これによって、相手が自分が依頼した作業に取り組む可能性は飛躍的に上がると思います。
移り気な絵師連中の興味をこちらに向けさせるための、テクニック。
その一例として。
ご参考までに。(笑)
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