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『青炎』零、暁

零、暁

2026年6月13日  
いつもより一時間早く目が覚めた。
カーテンを開けて、私はゆっくりと深呼吸をする。
月と太陽が互いに美しさを讃えあっているような、尊く儚い時間が流れる。
空が明るくなり始める未明の時間。
もう二度と見ることのない、
この瞬間きりの空の変容を味わいながら、
私は大きく伸びをする。
素敵な今日が、今、ここから始まる。
あのカフェのマスターは今日も変わらず、
コーヒーを淹れているのだろうか。
ふと、
あの店のコーヒーの香りに包まれた感覚がして、
私は小さく微笑んだ。
「綺麗な味…」


『青炎』一、初夏 へつづく…


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↓この物語の主人公である「ひろゆき」について↓
「コーヒー」「ガンダム」「ファイナルファンタジー」を愛し、
3年後にカフェを開く男。

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