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激混みパスポートセンターのお姉さん

昨晩、仕事帰りに有楽町のパスポートセンターへ、パスポートの更新に行ってきた。最後に海外に行ったのは、2020年2月の韓国だったので、まだ切れていないでしょと思って母とベトナム旅行の話を進めていたが、いざ航空券を取ろうという段階でパスポート失効が発覚。今はマイナンバーカードを使えばオンライン上で手続きができると知り調べてみるが、失効しているものは手続き不可なのと、そもそもマイナンバーカードの有効期限も切れている。こうして、とぼとぼと窓口まで手続きに行くことになった。

パスポートセンターが入っている交通会館は職場から近く、同僚に聞くと「全然空いてるよ~」とのことだったのだが、行ってみると人がごった返している。整理券発行の列に並び番号を確認すると、脅威の200人待ち。せっかく持っていった証明写真も「サイズが違います」とのことで、外で証明写真を撮り、ついでに1階の沖縄アンテナショップでサーターアンダギーを買い、隣の北海道アンテナショップでカマンベールソフトクリームを食べてから戻ったのだが、それでもまだ170人待ち。Netflixにダウンロードしていた「BEEF」を見ながらひたすら待つ。ようやく20時半ごろに名前が呼ばれ、無事手続きすることができた。

おいしかった

パスポートの申請と並行して、GW前にマイナンバーカードの更新手続にも行ってきた。マイナンバーカード関連の住民が押し寄せ、係の人も辟易としているだろうな、失効してから手続きに来るなんて面倒な客と思われないかしらと心配していたが、杞憂も杞憂だった。

マイナンバーカードの更新には新たな写真が必要になるのだが、その方法は2パターンあるという。

「1つ目は、こちらのQRコードからカメラを起動し、お客様で自撮りしていただくパターン。2つ目は、私どもが、カメラは素人ですが、お撮りするか。どちらが良いでしょうか」

こちらにも自分で用意した証明写真をシートのまま持って行ったので、そのどちらも体験できなかったのだが、お姉さんの言い回しのお茶目さは、今思い出しても心が温かくなる。もう絶対に今後会うことがない、少なくともそのお姉さんを個人として認識することはなく、相手にとっての私もそうである関係にもかかわらず、良い意味で必要以上の親切を与えられる人は、きっと良い人生を送るだろうな、送ってほしいなと微力ながら祈った。

パスポートセンターの窓口の方も親切で、私が証明写真のサイズを間違えていることが分かった時、「19時くらいまでに戻れば大丈夫ですから、撮ってきてくださいね(ウインク)」と整理券を発行してくれた。ただでさえ人が多く忙しいだろうに、自分の中の疲れや怒りなどおくびにも出さず対応できる心の余裕。「サービス」と捉えてしまえば、低賃金で必要以上の搾取だという話になってしまうかもしれないが、なんだかそういう次元ではない、人としての豊かさを感じる。嬉しい、私も人に対してそうでありたい。「BEEF」を見ていたので、より強く感じたのかもしれないけど。

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