【教採 面接】異なる受験に備えて
面接試験では、何か異なることがあるともちろん聞かれやすいです。
異なることとは何か。解説していきます。
①場所が異なる
多くの方は住んでいる自治体、勤務校のある自治体を受験されると思います。ですが、異なる自治体を受験される場合もあります。その場合は、普通以上に自身と相手を知ることが必要になります。
・なぜ○○県を受けるのか
・○○県の教育の特徴
・○○県と勤務地の違い
・○○県の良さ
など。こういったことは聞かれてもしっかりと答えられるようにしたいところです。
参考になるのは公的な資料です。
例えば
・教員採用試験案内(募集案内)
・教員採用試験 説明会資料
・○○県教育振興基本計画
・○○県教育大綱
・○○県教員育成指標
あたりです。
教育委員会のHPでは見つけにくいことが多いので、次のワードで検索するといいでしょう。
・○○県 教育 振興
・○○県 教育 大綱
・○○県 教員 指標
その自治体の教育課題や教育施策、目指す教員像などがまとめられているので、サッと目を通すだけでもかなり違います。
②校種が異なる
以前、中学校勤務で小学校を受験した際の面接で
「中学校と小学校の違いは?」
「どうして小学校志望?」
と聞かれました。
受験校種への理解が圧倒的に不足していました。そして、なぜその校種を希望するのか。自身のことすらわかってませんでした。
結果は明らかです。
その校種への理解や今の校種との違い
を自分の中ではっきりと説明できるようにすることが大事です。
先述の小学校と中学校の違いでしたら
・小学校→学級担任制で幅広く子どもの成長に携われる。
・中学校→教科担任制で自分の専門性を活かし、教科の面白さを伝えられる。
といった説明の仕方ができます。年齢やキャリアによって、さらに深堀されます。自身の考えを深めておくといいでしょう。
③業種が異なる
会社員だった。塾講師だった。本屋さんだった等。
「なぜ教員を目指すのですか?」
現場で講師をしていても聞かれることがある質問です。現在の職が教員でなければ、なおさら聞かれやすいでしょう。
教員でないことは不安の種になるかも知れませんが、他業種を知る人間だからこその強みもあります。教員の世界は教職1本の人が大多数です。社会や経済への関心が薄い人が多く、「教師の常識は世間の非常識」という言葉があるくらいです。
今までの経験がどう教育に活かせるのか。
今後の教育界にどのようにプラスの働きかけをするのか。
そういったことがアピールできると強味となります。
他業種、他校種、他府県・・・。少しでも異なる点があれば、受験先と自身の動機の理解が普通以上に求められます。
④注意したいこと
異なる点のある受験では、変わろうとする理由を聞かれやすいです。
その中でマイナスの発言はNGです。
部活指導が嫌だから。
◯◯がしんどいから。
そんな逃げの理由は誰も好みません。
◯◯がしたいから。
◯◯に強い魅力を感じたから。
と言えるようにするのは大切です。
考えることで、自分の考えや資質を再確認することにもつながります。
消極的でなく、積極的な姿勢で臨みたいものです。
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