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【書籍】瞬読

膨大な本を瞬時に読み、その内容を記憶として定着できるとしたら、どんなにすばらしいことだろうか。

これまで速読といえば、眼球運動に依存したものが主流であった。そのため、できる・できないの個人差が大きく、一筋縄ではいかないものが多くを占めていた。

一方で、山中氏が提唱する「瞬読」では、こうした眼球運動に依存した方法ではない。

簡単に述べると、文字をイメージ化して覚えよう、というものである。

リ ゴ ン

こうした文字をみて、人は脳内で正しい順序に変化して、その言葉や単語を理解しようとする。

このとき、音読をせずに文字情報を、リ ゴ ン →🍎 として画像化する、右脳的な使い方によって記憶にとどめていくための訓練のメソッド本である。

そして、インプット→アウトプットができるところまでが、瞬読のゴールでもある。

ただ、当然ながらどんな本でも対応できる訳ではないことにも触れられている。それは、ベースとなる知識がある、ということが前提としてある。

たとえば、基礎知識のない六法全書をみたところで、目に付いた単語から映像がイメージできないため、瞬読をする前にはあらかじめ基礎知識を身に付けておく必要があるのである。


われわれは幼少の頃より、文字を音に変換(音読)し、それによって言葉の意味を理解しようと無意識のうちに身に付けてしまっている。

記号(文字)を音にではなく、イメージとして記憶に定着でき、さらにその獲得したイメージについてアウトプットできるようになれば、本を読む(というか、本に書かれた内容をイメージとして定着させる)速度は格段に向上する。

そのための、イマジネーション力を鍛えるための練習を日々繰り返していくことによって、新たな世界が開ける、かもしれない。

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