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首を鳴らし過ぎて肺に穴が空いた話。

最近肩凝りと首凝りがひどい。
それを言い訳にしたくはないんだけど、漫画を描くのがあまり捗らない。

もしこの肩凝りと首凝りと腰痛が無ければ一日中描いていられるのに、と思う。

漫画を描くのは楽しいのだが、集中力も半減する。

ちなみに今やっと120ページくらい。
計画通りであれば倍くらいかけているはずだった。

↓こんな感じの絵です。
可愛いと思って貰えると嬉しいけど、
自分じゃあまりわからない…。

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今日も肩が凝ったので、ぐーんと伸びをしたところ肩の内側あたりが爆発した。

びきっと鋭い痛みが走ったとき、僕は
「これは、やってしまったか!?」と思った。

あれは僕が高校2年生のとき。

学校の帰りに自転車で友人4人くらいとコンビニに行く途中のこと。

当時から肩凝りが酷かった僕は、
首をポキポキ鳴らすクセがあった。

鳴らすと少し肩凝りが治るのである。

いつものように首を鳴らそうとしたところ、
びきっという鋭い痛みを感じた。

あ、つったかな…?

なんというか、首を寝違えたときのような痛みが
肩の背中側あたりに走った。

痛みは一瞬ではなく、絶え間なくズキズキしている。

まぁ、寝たら治るだろ…


そう思い、その時は特に気にせず、
コンビニで友人達と別れ、帰る事に。

そして自転車での帰り道、
しばらくして異変に気づいた。

肩が猛烈にズキズキする。

これはひどいつり方をしてしまったな、
と思った。

次からはあまり強く首を鳴らすのはやめよう。

そう思いながら、
自転車に乗る事ができないほど痛かったので、
自転車は押して帰ることに。

自転車で1時間かかる距離を押して帰ったので、
4時間くらいかかった。

じっとしてる分にはあまり痛みを感じなかったので、
普通にご飯を食べ、風呂に入り、寝た。

そして翌朝、肩の痛みはあまり感じられず、
治ったかな?そう思っていた。

しかし、登校中、自転車で20分ほど漕いだとき
前日の痛みがそのまま襲ってきた。

これはやばい。

そう思い、また自転車を手で押して歩く。

学校には3時間ほど遅刻した。

授業中はあまり痛みはないので、
授業は普通に受けた。

そして帰り道。

やはり痛い。

痛過ぎる。

もう耐えられん!ということで、
病院に行く事にした。

当時高校生の僕はどの病院に行けばいいかわからず、
じいちゃんや父が以前通っていた、
内科、肛門科の病院に決める。

電話してみたところ、
レントゲンを撮ってくれるという。

痛みを堪え、必死に病院までたどり着き、
レントゲンを撮ってもらう。

そしてお医者さんと一緒にレントゲンを眺める。

そのお医者さんは、
人の良さそうな好感の持てるおじさんだった。

彼が写真を見ながら一言、「あー…」
と言ったとき、僕は何か嫌な予感を感じた。

今でもはっきり覚えている。

これ、見て。
肺が潰れちゃってるね。
ききょうだな、これは。


レントゲンを見ると確かに半分くらい肺が潰れている。

痩せ型の体型の人に稀に起こる、
ききょうという、肺に穴があく病気だそうだ。

原因はよくわからんらしい。

今すぐ入院だな、と言われ
今すぐですか!?と聞き返した。

まさかいきなり入院になるとは思わなかった。

もう一個の肺も潰れちゃったら
死んじゃうからな、すぐ入院しないと。


と言われ、確かに…と思った。

次の日、すぐ手術が行われた。

肺の穴を塞ぐ前に、
肺に管を通して肺を膨らませるらしい。

手術台の上で仰向けになる。

局部麻酔だったので、痛みはないが、意識はあった。

体の左側面にメスを入れられている感覚が
なんとなくある。

血が出ている感覚もわかるし、その血が
背中に少しずつ溜まっていっているのもわかる。

背中が生暖かい。

手術後、50mlの採血をされ、
生まれて初めての貧血も味わった。
猛烈に吐き気がした。

そして1週間後、無事肺を膨らまし、
穴もホッチキスみたいなので塞ぎ、
それからというもの、
穴も再び開くことなく
現在に至る。

あの日以来、肩に痛みを感じるたびに、
肺に穴があいていないか心配になる。

今回の痛みも特に何事もなければいいんだけど。

肩凝り、なんとかしないとなぁ。


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