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相手化する

ピッピとみーこがケンカして、
「ママ、ピッピがこんなイヤなことした!!」
「みーこがイヤなことした!!!」
って言い合いになる時、

「うんうん、そうなんだ。」
の合間に、
「ピッピがそんなことするのなんでかな?」
とはみーこに。
「みーこ、どうしたのかな?」
とはピッピに、ときどき聞いています。

それは、ピッピやみーこにちょこっと
“相手化(あいてか)”
してほしいから。

“相手化”とは、
「相手の気持ち、相手の目線で物事を捉え直してみる」
ということ。
何かに行き詰まった時や、
敵しかいないような気持ちになっちゃった時、
ぽんっ
と、見えていた世界が変わって
物事を新しい目で見ることができる、
魔法のスキルなんです。


例えば、これは『7つの習慣』に掲載された有名な事例(細かいところは違っているかもしれませんがご了承ください。)ですが、

“地下鉄のある車両に3歳と5歳の男の子を連れた男性が乗っています。男の子たちはやんちゃで大騒ぎしているのに、父親らしき男性は放置しています。周囲の乗客たちはみんな騒がしさと男性の無関心さに苛立っています。”

みなさんがこの地下鉄の乗客の一人だとしたら、同じように苛立っているかもしれません。
しかし、

“この3人の親子は、ある事情を抱えています。それは、一週間前にお母さんを亡くしたということ。子ども達は、まだ幼いため理解できていません。しかし、男性は一週間前に妻を亡くしたというショックから立ち直れておらず、子供達を諌める気力もない状態です。”

という事情を知ったら、今まで見えていた世界が変わるかもしれません。


・・・・・・・・


ある日の夕ご飯の時、みーこが
「ねえママ、最近、みーこ相手の気持ちを考えるようにしてるよ」
って話してくれました。

「みーこ、相手の気持ちを考えるようにしてるの?」
「うん。・・・でもね、うまくいかないの。」
「うまくいかないの?」
「自分だったらどうかな?って考えてるのに、みーこだったらイヤなことしてくるんだもん!!」
「・・みーこ、自分になっちゃってない?」
「?」
「相手がどういう気持ちか考えるって言ってたのに、“自分なら”って考えてるんだよね?」
「・・・・・・。」
「それって、自分になっちゃってない?」
「確かに。でもどういうこと?イミわかんない・・・・」


ちょっと迷路に迷い込んでしまった感じですが、
また相手化についてはお話ししたいと思います。


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