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イマココ

つい10年くらい前まで“イマココ”って言う言葉は、
まだまだ使われ始めて間もない
できたての言葉みたいでした。

でもいろんな場所で使われ、
流行遅れみたいになってしまった最近になって、
「あ、今ここなんだ」
って思う瞬間がたくさん訪れる気がします。


ピッピやみーこを叱っているとき
自分が苦しくなったとき
みーこが怒ってるとき
ピッピが泣いてるとき

そんなときに。


例えば、ピッピに
「ママ、頑張ったのにピアノ伴奏のオーディション落ちちゃったよ」
って言われたときのこと。

“ピッピ、スロースターターで練習始めるのが遅かったからかも”
って私が思っていて、
「もっと早く始めた方が良かったよね」
ってアドバイスするとしたら、、それは、

“「今ここ」よりも過去のピッピ”

を見ながら話しているっていうこと。


“もう終わったことはしょうがないからまた次頑張れるように励まそう”
って考えて、
「落ち込まなくても大丈夫!またチャンスあるよ」
って声をかけたら、、それは、

“「今ここ」よりも未来のピッピ”

を見ながら話しているって言うこと。

じゃあ「今ここ」ってどこ??
かというと、

「ママ、頑張ったのにオーディション落ちちゃったよ」
っていうところ。
その気持ちのもやもや。
それが「今ここ」なんです。

その「今ここ」には、
「もっと頑張れば良かったな・・」っていう後悔とか、
「落ちちゃった」っていう悲しみとか、
「落ちるなんて恥ずかしい」っていう羞恥心とか、
悔しさとか、疲労感とか、解放感とか、
いっぱいいっぱいいろんな感情がごちゃまぜの
自分では抱えきれなくて
気持ちがあふれちゃいそうな、、、

「ママ、頑張ったのにオーディション落ちちゃったよ」
なんです。

だから、ただゆっくり
「オーディション、頑張ったのに落ちちゃったんだね」
って受け止めてあげるだけで、
「うん。頑張ったのに。。」
って、次のあふれちゃった言葉たちがこぼれてきます。

そしたらまた、
「頑張ったんやね」
って受け止める。

ただ、今ここにいるピッピのハートを受け止める。

そうすると、自然に
「・・もっと前からやれば良かったよお」
って、ピッピ自身の気持ちが前に向かって進み始めます。

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