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新生βテスターによるFF14黄金のレガシー(メインストーリー)感想

ネタバレあるので未プレイの人は気を付けてね。

まず簡単にプレイ歴から。
FF14は2013年の新生エオルゼアβテストフェーズ3(PS3版テスト開始)からプレイしています。
途中蒼天は丸々ほぼ引退状態でリアルタイムでやってませんが、紅蓮直前に復帰。以降はリアルタイム。
新生、紅蓮はバハとオメガ零式もガッツリプレイ。漆黒以降はめんどくなってやめた。
暁月からほぼストーリー追ってるだけです。

ちなみにFFはナンバリング作品は11含めてすべてプレイ済。
一番好きなのは9。





で、ここから本題です。
まず多くの人がそうだっただろうと思いますが、今回の拡張は過去一ワクワクしませんでした。
普段ならアーリーアクセス初日は仕事休みてー!1秒でも早く帰りてー!今日飲みに誘う奴殺すぞ!って感じでしたが、今回はフツーに飲みに行きました。
0時頃帰宅して、シャワー浴びて1時前からちょっとやるか・・・ってくらいの余裕でした。
まあ暁月で新生からの一連の流れが終わったので、そりゃそうかって感じです。




割とネガティヴ派なので楽しかった勢はここから注意してください。

まず簡単に今回の拡張を例えると、「最高のシェフがいたレストランに後任でやって来た新人シェフが、良い食材を悉くネットで調べたレシピで時短調理して見た目だけそれっぽい料理にした」って感じです。
そもそも素材は良いし、深く考えずに噛んでたらまあ美味しいんですよ。
ただ、そこにかけた手間暇や情熱、少しの隠し味やオリジナリティが全くない。
そして時に余計なソースや付け合わせが添えられており、本当に欲しい調味料は置いてない。
挙げ句退店時に、「どう?変わらず美味しかったでしょ?」と聞いてくる。
そんな印象を受けました。



メインストーリーの感想


まず結構評価の低い前半の王位継承パートですが、まあ言うほどつまらなくはなかったです。
トラルに暮らすいろいろな部族の文化に触れながら旅するってのは、まあFFらしくて良いんじゃないですかね。
ちょっとしたクエストこなすだけで相手のこと理解したんか?という疑問はあるけども。
というかウクラマト王女のくせに自分の国のこと何も知らないの普通にヤバくね?
俺たちと同じ感度で旅してちゃダメでしょと思いつつ。
個人的には11時代にビシージで戦ったグルージャジャがめっちゃ良いヤツになってて笑いました。

バクージャジャの改心がご都合主義すぎる。
何かと突っかかって来て、挙句ヴァリガルマンダを開放して全員ぶっ殺してやるぜ!ってやりたい放題やってたバクージャジャが、ウクラマトに負けただけでメンヘラになって改心ってのは強引すぎません?
その前にゾラージャにワンパンで負けてるし、そっちの方が心折れない?
あと改心してヴァリガルマンダの件はお咎めなしですか?
俺らが頑張って倒したんだが?
おかげでヴァリガルマンダ討滅戦とは・・・って感じです。
ヴァリガルマンダの件がなければまだ理解できるんですけど、トラルの厄災ってカジュアルに開放しちゃって良いんですね。
浅いと感じざるを得ない。

サンクレッド、ウリエンジェと戦わんの?
本拡張の詳細が公開されたタイミングで割と大げさに今回はサンクレッドやウリエンジェと対立します的な事言ってた気がするが、その割にあっさりコーナがレースを降りたので戦ったりしなかったよね。
結構期待してたのに。

黄金郷までの引っ張りがだるい
で、なんやかんやで王位継承が終わりますが、黄金郷の扉を見つけた所で一旦帰るんかい!って思いました。
こちとらソリューションナインの大都会に行く気満々なんですが。
いや、帰るのはまあ良いんですけど、その後エレンヴィルと二人で今更野盗退治したり列車爆弾作ったりっていうくだりがダルすぎる。なんだこれ。
新生のクエストならまだしも、5回目の拡張で今更やらせる内容か?
どうでも良すぎて流石にカットシーンスキップしたりした。
この先にソリューションナインがあるって分かってなかったら、ここで本気で引退したかも。
そのぐらいこの一連の流れは最悪で、本当にプレイしていて気分が悪くなりました。
新生の死体運び(現在は修正されて花運び)よりも最悪。
FF14の全プレイ体験の中で一番最悪。


後半はまあまあ良い
やっとこさ黄金郷もといアレクサンドリアに入るわけですが、ここでアレクサンドリア来るのねって感じでした。
旧市街の廃墟がまんま9の城下町なので、おお!ってなった。
ソリューションナインでオーティスと戦うインスタンスバトルが良かった。
雷鳴剣やクライムハザードなど明らかにベアトリクスを意識したであろう技を使いつつ、お姫様大好きな所はスタイナーって感じ。
まあそれ抜きでも単純にアツいシーンでした。
つーか、「守るべきもの」ここで流せよ。闘技場じゃねーだろ。
ただ、9はPS以降のFFでは一番14と親和性高そうな作品なのに、こんなSF要素モリモリで雑に使っちゃって良いの?って感じではある。
どれかと言えばザナルカンドの方が合ってないか?
ギラギラの都会かと思ったら廃墟な所とかさ・・・

某ランドみたいなエリアに入ってからは、結構エモい展開が多くてやっと14っぽくなってきたなって思いました。
ストーリー進行でエリアの外見が変わるっていうのも新しい気がした。
願わくば何らかの形で最初の見た目にもう一回戻したいけど。

まあ異世界の両親が出てきた時点で普通に予想はしてたけど、クルル・マイア・バルデシオンがここで回収されるのね、というのも納得の展開。


ラスボスはお決まりの展開
結局、スフェーンも「譲れない自分なりの正義があるから戦う」って理由
で敵対するんですけど、第三開発事業本部の人たちこの展開好きね。
それって漆黒のエメトセルクと一緒じゃん。
あの時は6年積み上げた分のカタルシスと、漆黒を冒頭から共に旅したけど結局戦うしかないのか・・・っていうのがあったからエモいしアツかったんだけど、それと後半からポっと出の知らん国の王様とじゃ比べるまでもないわけで。

この感覚は今回が初めてではなくて、昨年FF16をプレイした時にも感じました。
16も結局同じ展開なんですよね。
で、こっちも今回同様カタルシスがないから別に相手に感情移入できないし、サクっと倒してはい終わりってなってしまう。
漆黒の成功体験を引きずってるんでしょうけど、良くないよそういうの。

まあ14と16は別のゲームだし、みんなが両方やってるわけじゃないのでダメだとは言わないですが、さすがに今後のストーリーもこの方向で考えているんだったら危険ですね。
そろそろ飽きるよ。


総評
100点中65点って感じです。
事前の期待値がそれほどでもなかったおかげで、思ってたよりは面白かったなと。
一応未回収の伏線みたいなのも色々と残ってるので、今後もまあ気になるっちゃ気になる。

ただアシエンというある意味色々と都合の良かった武器を失った14のストーリーが、この先大丈夫かなと少し不安を覚える内容であった事は確かでした。
全体的に、「今まで評判良かった事の焼き直し」感が強い。
というかほとんどそう。
焼き直しがダメとは言わないけど、今回は全てがネガティブな方に作用してしまっている。
前と同じことやる暇あるなら、もっとここ掘り下げてよってポイントも多かったですね。

あとストーリーとは無関係だけど、ゲーム性がずっと全く変わってない事も不安要素の一つ。
まあその辺は運営もとっくに認識してるでしょうけど、長く運営するならどこかで大きな変化が必要。

とりあえず個人的には24人レイドのエコーズオブヴァナディールが今回の拡張をやろう思った一番の動機なので、少なくともあと1年半はプレイします。




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