7月の散文 2
夏、時が経つのが速すぎる。すごい速さなんてもんじゃない。いつからこんなに暑くなったのかも忘れちゃった。夏は忘れたくない思い出まで忘れてしまう悲しい季節だと思っていたけど、だからこそ、特別な記憶を大切にできる季節なのかもしれない。まぁ、単純に熱中症とぬるい酒のせいで、文字通り記憶を失っている可能性も高い。多分、ほぼそれ。
中学時代に聞いていた曲の意味が急に分かって走り出したくなった。歳を重ねてよかったと思う瞬間ランキング、かなり上位。加齢を不安がるのは仕方のないことだけど、憂うのはやめることにしたいね。
かれこれ3ヶ月くらいカオマンガイにハマっている。そんなんみんな好きでしょ!みたいな好物ばかりだったので、自分なりの好物が見つかってちょっと嬉しい。寿司、カレー、カオマンガイ。
ある音楽イベントで、多くのアーティストが「今隣にいる友達や恋人を大切に」というMCをしていた。一方で、ひとりで来ている客に向けたMCをするアーティストもいて、わたしは後者のような人々に救われてきた。ただ、前者と後者では、「ひとり」ということに対する捉え方が全く異なっていたように思う。どれが正しいとかいう話ではなく、どういう捉え方がより自分にフィットするかという話だし、それは他のあらゆる言葉や事象にも当てはまる。この感覚は油断するとすぐに忘れてしまうので、常に持ち続けたい。自戒。
嬉しいことがあった!この嬉しいことを素直に嬉しいと思えるようになったのも、嬉しいことだった。この嬉しさがずっと続いてくれよ、と祈りながら踊る。
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ラッキー。
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