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喫茶店と好きな歌詞の話

ある休日の午後、ずっと気になっていた喫茶店を訪れた。
コーヒーが美味しいのは勿論のこと、ミルクにもこだわりがあるということで、半分をブラックで飲み、途中からミルクを混ぜると、とても柔らかで素敵な味わいになった。大満足。

そして、そこを気になっていたもう一つの理由は、お客さんの雰囲気にあわせたカップでコーヒーを提供しているという話。
様々な種類の器を揃えるお店では珍しいことではないのかもしれないけど、いざそう聞くと、自分にはどんなカップが出されるのかなとソワソワする。

出てきたのは、白地にピンクの花柄。
口コミの画像で見た、濃紺に金のアクセントが光るものや、角張ったえんじ色のものとも違う、可愛らしい花柄のカップ。

もしも数年前の自分だったら、幼く見えたんだとか、若い女だからかとか、卑屈になって落ち込んでしまっていたかも。けど今はそんなことは全くなくて、素直に嬉しかった。
私って、花柄になれるんだ!花柄だと思ってくれる人がいるんだ!


という日記を書いてる間に、大好きな曲の一節を思い出した。

「花柄の気分もまた 一日のうちたった6秒」

歌詞の解釈なんてものは人それぞれだし、この曲に関しては特に、受取り手の都合のいいように愛することしかできないと思っている。ので、本当の意味なんて分かり得ないけど。
私はこの曲が、15歳の頃から今も変わらずずっと心に残っている。寄り添い方を変えて、ずっと私の人生の節々に存在している大切な曲。

一日のうちたった6秒しかない花柄の瞬間に、他人に出会えたこと。その瞬間を花柄だと思ってくれる人がいたこと。その花柄を好いてくれる人がいること。それだけでVERY GOODじゃん。だいぶイケそうじゃん。

なんてことを思えた週末。今度は何を食べようか。



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