届かない声、届かない想い
【学校研修】
教師は話す職業であるにも関わらず、上手に発声ができる教師が少ない。
胸から、喉から、声を出している。
呼吸は浅い。
生徒たちを”声”で注目させる力が弱いから、生徒たちをまとめられず、先生がイライラしている。
そして生徒たちもうまく声が出せない。
挙手をして発言した生徒に向かって教壇にいる先生が「きこえませーん」と言う。
マスクだけの問題ではない。
お互いに「伝えよう」という気持ちがあるのか、ないのか。
先日、クラスの生徒全員がある課題について順番にプレゼンテーションをした。
声は小さく聞こえないところが多々あったが、全員がやりきった。1枚のパワーポイントに写真と適切に言葉を入れていた。
それは素晴らしかった。先生は、「期待以上だった」とおっしゃっていた。
けれど、担任の先生から生徒たちへのフィードバックとしての感想は、褒めているのか、そうでないのか、残念ながら全く伝わらなかった。
しかも、先生は配布するプリントなどの作業をしながらで、真っすぐに生徒をみていなかった。
評価された点、さらにどうしたら良いかという点、どちらも、生徒に伝わらなかったし、印象に残らなかった。
今週は体力テストがあったり避難訓練があったりしたので、教師としては遅れていたこのカリキュラムが終わってほっとしている。
この記事を書く前は、生徒の発声について書こうとしたが、課題はまずは教師にある。
「何を言うか」よりも、まずは「どう伝えるか」。
私は、合唱をやっていて、中学生の頃から発声練習をしてきたので腹式呼吸を意識している。
生徒の前で話すときは、教室の隅々まで想いが届くように心掛けを続け、今度はそれを教室の後ろで録音して聞こうと思う。
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