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読書|映画|海外|日々

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”自分の感受性”を大切にすると人生が楽になった

大好きな詩がある。 私がこの詩に出会ったのは高校生のとき、たしか現代文の教科書に載っていた。 はじめは全然意味を理解できなかった。なにが言いたいんだろうって思ってた。それどころか当時17歳、反抗期真っ只中の私は最後急に投げかけられた「ばかものよ」に対して無性にムカついてしまっていた。(本当にごめんなさい) でも、今ではこの詩に出会えたことに心の底から感謝している。 もう数え切れないぐらい救ってもらったからだ。 正直、私の大学生活は思うようにいかなかった。 初めての一人

    • 『母という呪縛 娘という監獄』を読んで

      実話ということもあり、ずっと辛くて重くてしんどい。 でも最後は希望を感じさせる構成になっていて重すぎないところに著者の文章力のうまさを感じた。 あかりさんの気持ちになって読み進めていたが、よくこんなに耐え続けたなと思う。幼少期から30代までとても想像のつかない辛い思いをしてきたのが伝わってきた。生き続けてたことに尊敬する。 もちろんどんな理由であろうと殺人は絶対にいけないことだけど、あかりさんが言っていたようにどちらかが死なないと終わらない、死ぬまで続くんだろうな。 でも

      • 流浪の月|世の中に『本物の愛』なんてどれくらいある?

        「事実と真実は違う」 この物語を語るにあたって、このセリフは外せない。 出来事にはそれぞれの”解釈”があり、登場人物たちは世間からの見られ方と自分の間でもがいている。 勝手に周りから決めつけられたり、(勝手に)同調圧力を感じて自分の意見を言うことを拒んでしまった経験が実際に私にもある。 真実なんて当人にしか分からないのに、社会が決めつけている場合が多いと感じる。特にSNSの発達によって、影響力を持った人の意見が拡散され、「正しい意見」「間違っている意見」に分けられてい

        • Everything Happens for a Reason(全てのことには理由がある)

          現在、海外で生活をしているのですが、そこで出会った一緒に暮らしている友達が口癖のようにこう言っています。 『Everything Happens for a Reason(全てのことには理由がある)』 自分の国を離れて異国の地で暮らすというのは、想像していたより遥かに大変で、計画通り物事が進むことなんてほとんどなくて、基本的にうまくいきません。 最近は、保証金(家を契約する時に支払い、退去する時に返金される予定のお金)が返ってこないというトラブルがありました。 海外ある

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          自立って、ひとりで生きるってことじゃない|オルタネートを読んで

          加藤シゲアキさんのオルタネートを読みました。 高校生限定のSNSマッチングアプリ「オルタネート」が必須の時代で、それを元にさまざまな事件が巻き起こります。これがめちゃくちゃ青春で、でもキラキラだけではなくて人生において大切なことも詰まっていて最高な作品でした… 遺伝子レベルで相性のいい相手がわかるとしたら? 上述した「オルタネート」というアプリには、遺伝子の情報を入力すれば、遺伝子的に相性のいい相手がわかる機能があります。 とても効率よくて楽な機能ですよね。そんな簡単

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          日本で生きづらさを感じているあなたへ|表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

          資本主義、同調圧力、疲れたよね 資本主義、そしてこのシステムでうまく生きているオトナが苦手だ。 常に周りと競争し、なるべく多くの富を得ようとする。富を得るためだったら人の心を雑に扱うことも厭わない。そういうオトナがたくさんいて、そういうオトナこそ、この社会で”うまく”生きている。社会のヒエラルキーの上に居座っている。20年ほど生きてやっとこういった社会の不条理さに気付いたが、それを素直に受け入れることがどうしてもできなかった。不条理さに気付きながらも受け入れてうまく生きれ

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          日常が楽しくなるおすすめの本と私の日常の楽しみ方

          ブランコを全力で漕ぐ少年のお話いま、目の前に全力でブランコを漕いでいる少年(推定18歳)がいる。 私はとある公園にいる。この公園は小さめで、ブランコと少しベンチがある程度だ。時間に余裕を持って行動したい性格のため、バイトがある日は大抵、早めに家を出てバイト先近くのこの公園で10分程度時間を潰すのが日常になっている。 そして、いつもこの公園にはブランコを漕いでいる少年がいる。 私にはこの少年が映画の主人公にみえて不思議な気持ちになる。 イヤホンを身につけて、ただ全力で漕い

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          LIGHT HOUSE を観て救われた

          特別にふたりのファンではない私でも、観てよかったと心から思った。 キャリア的には"成功"しているのに、今でもずっともがいて悩んで苦しんでるのがリアルだった。でもその姿に救われた。その地位にいるふたりにも悩みはあるし、まだまだこんなもんじゃねえって思ってるし、等身大で身近な存在に感じることができた。 簡単な感想 いわゆる"陰"とか"闇"とか暗めのラベルを貼られがちなふたりが、月1の対話を通して少しずつ変化していく様子を覗くことができる。 ふたりのコミュ力の高さにびっくりし

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