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ドラえもん のび太の新恐竜を見てください(ネタバレなし布教)


本日8月7日(のび太の誕生日!)に公開された大長編ドラえもん第40作、「映画ドラえもん のび太の新恐竜」。

40年に一度の傑作ストーリーです。すごかった

 noteを見るのは大人の方が大半だと思うので、大人向けに今年の映画ドラえもんを布教します。筆者視聴済みですが、ネタバレ一切なしで語るので頼むから見ていってください。短めにしましたんで!視聴済みの方は温かい目~で見てください。


 まず、今作の監督・脚本は、約54億円という映画ドラえもん歴代最高興行収入を記録した2018年の「のび太の宝島」を担当した今井一暁・川村元気氏タッグです。絶対すごい。
 今作はのび太が「新種の恐竜=新恐竜」を見つけるストーリーです。映画第一作「のび太の恐竜」やそのリメイク版(どちらもピー助を育てるやつ)とタイトルが似ていますが、全く別の物語なんです。「のび太の恐竜2006」から14年前経ち、ガラケーの時代からスマホの時代へ、平成から令和へ移り、のび太たちは新しい価値観を身に着けました。あの頃の映画ドラえもんをリアルタイムで見た人なら、きっとより多くの発見があると思います。

 では今作で登場する、新種の双子の恐竜を紹介します。緑がキューでピンクがミューです。キューは大人しくて、ミューは活発な性格です。

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 あとはキムタクと渡辺直美がゲスト声優で出てきます。キムタクがイケボでした。

 そして、この映画のテーマは「成長」です。

 今までの映画ドラえもんは大体友情や冒険を描いてきたので、「成長」は意外にもこれまであまりなかったテーマです。これが良いんですよ…。

 今回のび太は双子の恐竜を卵から孵すところから育てていきます。キューとミューはもちろん成長しますが、その成長に合わせてのび太自身も成長していくんです。のび太はキューとミューの親目線と友達目線を言ったり来たりしつつ、そこから多くのことを学んで自分自身も成長していきます。

 一筋縄ではいかない恐竜育て。何と言ってもキューとミューは22世紀の図鑑にも乗っていない新種の恐竜なので、その道はさらに困難を極めます。そしてキューとミューと一緒に白亜紀を冒険することになったのび太たちは、手がかりゼロから双子の仲間を見つけられるのか?そしてのび太とキュー・ミューはどう成長していくのか?といったところが見どころです。

 子供向けだからストーリーも一本道かと思いきや、大人にならないと気付かないような暗喩も隠れていたりします。今作ののび太たちは遊び楽しむれっきとした子どもでありながら、双子の新恐竜を育てることに責任感を帯び、成長していきます。時々つまずき、葛藤しながら、無我夢中で成長するキュー・ミューとのび太たちの姿は、実際に子供を育てている・育てた経験がある大人の方々により強く刺さりそうです。

 でも、やっぱり新型コロナウイルス感染が怖いでしょうか。そう思った方は、こちらの動画をご覧いただければと思います。

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 さらに、ドラえもんの映画はこれまで毎年春に公開するのに舞台が夏休みという季節のずれが生じていたのですが、公開が延期されたことにより公開時期と舞台設定がぴったり合致するという思わぬ結果を呼びました。またどんなに泣いても席がひと席おきになっているため、隣の人に泣いているのを気付かれなくて安心。

 今年は原作コミックスドラえもんは連載開始50周年、映画ドラえもんは40周年という節目の年です。そしてあえて第一作と同じテーマである恐竜を持ってくる…。すごい気合入ってそうと思いませんか?実際、40年で一番のを作ってやろうという制作陣の気概と熱量と愛と本気が感じられます。

 鑑賞後、いつもの街並みがきっと違って見えるようになると思います。ぜひ「のび太の新恐竜」、見に行ってください。