Leaf

日常の一部になるような詩を。

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初めまして。

この記事、私のプロフィールをご覧になってくださりありがとうございます。 初めまして。Leafと申します。 読み方はそのまま「リーフ」で大丈夫です。 「日常の一部になるような詩を。」といったテーマを掲げ、日々詩を投稿しています。 簡単な自己紹介をしておきます。 現在20歳の大学生でカフェのアルバイトをしています。 趣味はもちろん読書や詩を読むことですが、 他にも音楽、サウナ、カフェや喫茶店巡りなどもあります。 その中で音楽について少し話します。 高校1年生から2年ほどバン

    • 目の前の薄い板に映る人 毎日見ている顔、毎日付けているピアスに指輪 私はその人をよく知っている しかし私はその人をよく知らない 声も知らないし、匂いも知らない 話した事も、無い 毎日見てるけど、よく知らない人 私のようで私では無い人 私以外の、私 頭が痛くなる

      • あなたが去っていった日から 私は時々、幻を見る あなたを家まで送るため あなたと待ち合わせをするため あなたと一緒に大学の課題をするため よく通っていた駅 今でも街に出るために必ず通る駅 目を閉じていても あなたの香りや、姿が 瞼の裏に映る 少し滲んだ目を開けると そこにはあなたがいる 私はまだ あなたの幻を追いかけている

        • この世界は欲で溢れている 酒に酔い思考を麻痺させた大人 廃れたビルから出てくる男 数分で五月蝿い台に負けた人 お菓子が食べたいと泣き叫ぶ子供 街に出れば 欲を纏った音や光景が流れてくる 欲なんて汚い 欲があるから罪が生まれる 欲は尊い 欲で世界は構成されている ただ欲に塗れた世界が心地良い

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        初めまして。

          白く揺れ、膨らみながら立ち上る 次第に白は薄くなり、空に溶ける 生まれて数秒でこの世界から姿を消す 数秒で存在を証明する様に 白く揺れ、膨らむ 目の前の煙に自分の姿を重ねる 煙の中に広がる世界に 未来を想像する

          私の瞳に映る世界は 驚くほどに美しく、尊い 消え入りそうで儚げな色や、人が 混じり合い、溶け合う ひとつ願いが叶うのならば あなたの瞳に映る世界を 私は見てみたい

          酔う

          人は皆、何かに酔っている 酒に酔い、恋に酔い、自分に酔う 人は皆、孤独である 孤独を忘れるため何かに酔う 人は皆、美しい

          雨は嫌いだ 私は体が弱いので頭が痛くなるし お気に入りのスニーカーは汚れるし 彼女が去っていったあの日も思い出す 良いことなんて一つも無い 少し埃を被ったギターに触れ 行きつけの喫茶店で温かい珈琲を飲み 本を読み、言葉を書く そして雨が止んだら何をしようかと考える 次に雨が降るのはいつだろうか

          寂しさ

          得体の知れない寂しさに襲われる事が時々ある 誰かと会いたいとか 何処に行きたいとか そんな事がある訳では無い 視界や、思考や、感情が いつもより少し彩やかさを落とす そんな寂しさが心地良い 「寂しさ」は私の一部である 目の前の木がいつもより揺れている

          寂しさ

          向かい風

          今日は風が強い日だ 少し整えた髪も崩れてしまう程に 向かい風も方向を変えれば追い風になると言うが それでは後ろに進むだけで意味が無いと思う しかし必ず向かい風は吹く 私は幾度も向かい風に背を向けていた 今日は少し風に向かって歩いてみよう

          向かい風

          流れる

          今日も少しずつ時間が流れていく 街に出れば人が流れている 見上げれば真っ白な雲が流れている あの歩道橋を歩く人はどこへ向かうのだろうか あの空に浮かぶ雲はどこへ向かうのだろうか 私はこれからどこへ向かうのだろうか そんなことを想いながら 今日も時間は流れていく

          流れる