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「どうして食べないの?」という質問

私が拒食症だったときに一番聞かれた質問。それは
「どうして食べないの?食べても太らないし、こんなに美味しいのに」
ということでした。

その時の私の心の中の気持ちは
「そうだよね、そうなのはものすごくわかってるんだけど、でも無理、、、」

もし質問した人のように拒食症ではなかったら、多分私も同じ疑問を持ったと思います。食べたら回復できるのに、十分細いのに、なんで食べたくないんだろうと思ったと思います。

でもその時の私の心境は 食べたい、けど食べるのが怖い でした。食べなくては、体重を増やさなくてはいけないのは十分承知で、できることなら食べたいけど食べるのが怖い。そんな気持ちでした。

多分これは実際になってみないとわからない感覚の一つだと思います。だからこそ、友達に相談しても学校の先生に相談しても返ってくるのはこの質問でした。その時の私は「なんでこんなにこの感覚を伝えるのって難しいんだろう、、」という気持ちでどうすれば良いのかよくわからなくなっていました。

よくよく考えてみると食べること自体が怖いというよりは
食べた後に訪れる罪悪感が怖かったり、食べた後にその後の食事で調節しようかどうか考えることで頭がいっぱいになるのがしんどかったりする気持ちが大きかったように思います。

この気持ちは急に出てきたものではなくて、それまでに自分に課してきた色々なルールに縛られすぎてしまった結果でした。ルールって何?と思った人もいるかもしれないので、次の回では私が拒食症になるきっかけともなった大量のルール作りについてお話ししようと思います。

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