『秒速5センチメートル』感想メモ
見出し画像出典:秒速5センチメートル(公式サイト)
こんな感じの話
・短編3本の連作で描かれる、幼いころに惹かれ合っていた男女の物語
感想のようなもの
主人公の貴樹と貴樹の初恋の相手明里は互いに特別な想いを抱いていた。
貴樹が転校してしまった明里に電車を乗り継いで会いに行く”桜花抄”。貴樹が転校した先の種子島での生活を貴樹に恋する花苗視点で描く”コスモナウト”。社会人となった貴樹を描く”秒速5センチメートル”の3本からなる映画である。
惹かれ合う二人を異にする距離と時間に焦点を当てた、静かで切ない物語である。
3本それぞれに観ていて苦しくなってしまう描写が多く、ほんとうにいやらしい演出をする。ここだ、ここで苦しめ、泣け。と誰かが言っているような気すらする。
美しい映像とともに流れる山崎まさよしの『One more time, One more chance』の曲をじっくり聞いてしまうともう抜け出せない。
観終わったときにはこの作品の世界に取り込まれてしまった。
人間は同じ状態ではいられずズレていくという現実と向き合わざるを得なくなるような、感情に訴えかけてくる作品だ。
好きポイント
・ストーリー
・結末
・音楽にのせた演出
こんな人におすすめしたい
・新海誠監督が好き
・恋愛ものが好き
・静かな物語が好き
・考察好き
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