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22人のサンタクロースとたくさんのトナカイ

2020年12月24日に「ひなくり2020〜おばけホテルと22人のサンタクロース〜」が無観客配信ライブとして開催された。

そのライブで気になった点を記していこうと思う。今回のnoteは、憶測の要素が多目なので、そういう感じ方をする人もいるんだと寛容な気持ちで読んでいただきたい。

1.ひなくりの世界観

ひなくりは、2019年に続き2度目の開催だ。毎年、ファンタジーな世界観の中で、ストーリー仕立てのライブを見せてくれる。メンバー扮するサンタクロースが、プレゼントを届けるため、準備をしているが、アクシデントが発生して…それを解決するため、メンバーが力を合わせて奮闘する。というストーリーだ。

ここで重要な点は、
”メンバーが力を合わせて歌の力で”
”登場するかわいい動物のキャラクターの力を借りて”
解決していくというものだ。
今回のライブ(ひなくり2020)でも、ワニのキャラクターに自分の持っている目覚まし時計を与えるということで、協力をしてもらい、前に進んでいく。

これは、まさしく日向坂そのものである。

日向坂は、我々おひさまにハッピーオーラを届けてくれ、日向坂は、ファンのみなさんに照らされて私達は活動できると言ってくれている。

ひなくりは、日向坂の雰囲気そのもので作られている。このようなストーリーにしている脚本家の方からの愛も感じられる。

2.”22人”のサンタクロース

ひなくり2020が始まる前のおひさまの懸念材料は、現在休養中の松田好花と宮田愛萌がどうなるのかだった。
オフィシャルサイトに掲載されたオーナメントツリーとメッセージカードの数とが一致してなかったことで少しの論争を呼んだ。

結果的には、ライブ前の注意事項を読み上げるナレーション(通称:影ナレ)を宮田愛萌がサプライズで読み上げた。私は、久しぶりに宮田愛萌の声と宮田らしさが溢れたナレーションの内容に心を動かされた。
そして、松田好花もサプライズ登場した。道の途中に座っているギターを持った道案内人の富田鈴花のもとに、”遠くに旅に行っていた”相方が戻ってくるのである。そして、隣に座り歌い出す。富田だけでは、半分までしか道案内ができないが、松田と一緒ならすべての道案内ができるというわけである。
花ちゃんズは2人で一つであり、「まさか 偶然...」が完成するのである。

ここからは憶測を少しさせていただく。
ひなくり2019では、柱ステージでの披露となった「まさか 偶然...」である。
そのあとのMCパートで、松田は「普段横にいた鈴花が遠くて寂しかった。」という旨の話をし、涙していた。
そして、復帰初舞台となる今回のひなくり2020では、富田の真横に座り、2人で曲を奏でたのである。これは、復帰するならば、今年は花ちゃんずは隣で。という、スタッフ、演出家の愛のこもった演出なのではないか。
さらに、今回は、花ちゃんズの演奏を2人以外のメンバーがそばにいて聴くという演出であった。これも、松田の復帰をみんなが包み込むようにして祝福するという日向坂らしい温かい優しさにあふれる演出だったのではないか。

3.無観客ならではの演出

Abemaによる事前番組でもメンバーが語っていたように、今回のセットはとても大きく、テーマパークのようなセットになっていた。

有観客のライブでは、どうしてもステージというものが存在する。少し高い位置にセットしてあるステージの上で、パフォーマンスをするというのがライブである。
しかし、今回は無観客ということを逆手に取り、いわゆる舞台裏を大きく使った演出が目立った。観客がいないのにも関わらず、椅子を置き、その上に空色の風船を起き、遠隔操作のペンライトを置き、実際に観客がいるように演出をし、寂しくないようにしていた。

とりわけ驚いた仕掛けが、2期生&上村ひなの曲の『Dash&Rush』の演出だ。ステージの下側を駆け巡り、迷路のようにして、おばけホテルの世界観を存分に発揮していた。当然有観客ライブでは、見えないところにメンバーが入っていってしまうというのはご法度である。それを覆す逆転の発想で、見せ方を工夫していている演出家、周りのスタッフの方からひなくりを盛り上げようとする優しさ、気持ちを感じた。

4.ポカという存在

この部分は、完全に私の考えである。ご容赦願いたい。
青い鳥のポカは、今回のひなくりではキーキャラクターである。
おひさまも、ポカの声が若林であることに大きな衝撃を受けたことであろう。ポカの最初の登場のときに「この1年間君たちをずっと見ていたよ」とメッセージを送る。
これは、若林がMCをやっていて今年あった様々なことを見てきたということだと、最初考えていた。
しかし、この青い鳥は、”おひさま”の代表としての象徴なのではないか。とライブの最後で思った。
日向坂が大切にしている曲『JOYFUL LOVE』そして、今までの日向坂の歩みを歌った『日向坂』の歌唱中にメンバーの頭上を青い鳥が飛んでいた。最初にポカが言っていた「君たちをずっと見てきたよ」というのは、若林の主観的な言葉のみならず、我々おひさまの言葉と解釈もできるのではないか。青い鳥はおひさまの象徴として描かれているのではないか。

5.たくさんのトナカイ

前のnoteで、日向坂を取り巻く優しさについて書いた。

今日のライブも、たくさんの愛と優しさにあふれていた。

松田好花が帰ってきたときに、Twitterトレンドに「このちゃん」が溢れた。#このちゃんおかえりのハッシュタグもたくさん見かけた。

メンバー、脚本家、演出家、スタッフ、振り付け師、おひさま…日向坂に関わるすべての人が22人のサンタクロースを支えるトナカイとなってこのひなくり2020を完成させた。
優しさと愛に溢れる日向坂ならではのライブだった。

最高のライブを届けてくれてありがとうございました。一人のおひさまとして感謝の意を”22人のサンタクロースとたくさんのトナカイ”へ伝えたい。

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