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とっても美味しいサバ缶

美味しいサバ缶に出合った。
たまたまスーパー行ったら出合った。

それは3月のこと。3月は東北産のものをいつもより意識して買っている。そしてスーパーにもそのコーナーができる。夕食用に野菜やお肉を見てレジに向かう時に見たカラフルな缶の山があった。なんの缶詰だろうと興味が湧いた。デザインが美しいサバ缶だった。今までこんなシンプルでお洒落な缶詰は見たことが無い。手に取ってみる。ずっしりとした重みがあった。

見ると全部で5種類。「Ça va(サヴァ)?」という岩手の釜石工場で作られた商品だ。第1段から第5段まで紹介されており、第5段にはNEWと書かれていた。なるほど、1つずつ出して様子を見ながら種類を増やしていった感じかな。とすれば既に5種類。人気の商品ということかな。
商品は第1段から順に「オリーブオイル漬け」「レモンバジル味」「パプリカチリソース味」「アクアパッツァ風」「ブラックペッパー味」と、定番な感じだったりチャレンジしたと思われるものだったり。どれもとても気になったが、この時は3種類「アクアパッツァ風」「パプリカチリソース味」「レモンバジル味」を買うことにした。

結果3種類すべてとても美味しかった。中でも「アクアパッツァ風」が魚の旨味が凝縮されていて、野菜とも相性が良くとても美味しかった。あまりの美味しさに残りの2種類も買った。5種類全部美味しかった。これはリピート決定だ。最初に食べたものから順に書き留めておこうと思ったが、今回美味しくてリピートした「アクアパッツァ風」のことを書こうと思う。

5種類全て食べて美味しかったので、リピートするべくスーパーに行った。あのカラフルな缶詰の山は半分ほどに減っていたが、まだ全ての種類が残っていた。迷わず「アクアパッツァ風」「レモンバジル味」を買った。私は買い物する時は少し多めに買っておく。体力があまりないこともあり買い物した日はそれだけでちょっと疲れてしまい、家に着くと作る気が半減する。そんなこんなでリピート熱はありつつも買ってから1週間ほど経ってからの調理となった。

合わせる野菜はブロッコリーと人参、しめじにした。最近ブロッコリーをよく買う。野菜の中で一番調理しやすいし栄養も色々摂れるから重宝している。ブロッコリーを洗う時どうするだろうか。私は子供の頃母に教えてもらった時に衝撃を受けたやり方があった。母はブロッコリーを逆さにして茎を持ち野菜洗い用のボールにしっかり押し付けこすり洗いをしていた。私が小学生時代の話なので今はわからないが、その時は花蕾(からい)についている土を落とすのに有効だと聞いた。ブロッコリーの花蕾には土が入り込むことが多かった様だ。結構しっかりこするので花蕾が取れやしないかと冷や冷やしたものだ。思ったより花蕾は丈夫でそんな程度では取れたりしなかった。衝撃を受けつつも感心していたものだ。そしてずっと今でもブロッコリーを洗う時はこの形。私は野菜用ボールを持っていないので花蕾を手の平に強めに押し当ててごしごしこする感じだがやっぱり花蕾は取れない。ただ、花蕾が少し開いて黄緑色になってきたらちょっとの力で取れやすくなるのでそこは注意が必要。今のブロッコリーには土がついていることはないが、昨今のウイルスのこともあり、野菜の洗い方をどこまでやればいいかちょっと気になるのでこの形にしている。

さて調理に戻ろう。ブロッコリーと人参、しめじを一緒に炒めてサバ缶を入れて軽く火を通す。簡単に言うとこれだけで調理は完了する。これだけでサバと魚介の旨味が効いたアクアパッツァ風が楽しめる。

材料
サバ缶(「Ça va(サヴァ)?」缶のアクアパッツァ風) 1個
ブロッコリー 1個
人参 1本
しめじ 1袋
塩 適量

作り方
1、ブロッコリーを洗い好みの大きさに切る。
2、人参を一口大に切る。
3、1と2をフライパンに入れ、しめじもほぐして入れて炒める。
4、火が通ったら、サバ缶のサバをいれ、残った汁も回しかけながら入れる。
5、サバを軽くほぐし、汁が煮詰まったら塩を振って味を調節する。
6、お皿に盛って召し上がれ。
※火は中火から弱火を切り替えながら炒めてます。
※このサバ缶は塩気が少ないので、仕上げに好みの味付けにタイプのものです。

サバ缶を開けるとかなり立派なサバの切り身が3つ入っている。思わず味見をしたがこのままでも十分美味しいサバだ。ただし塩気が少なめなのでこのまま食べる場合でも少し味を足した方がいいかもしれない。そのサバの身をフライパンの炒めた野菜の上乗せるがこれがもう圧巻。缶を開けただけでは気づきにくかったが、かなり肉厚なサバがどん、と乗る形になる。それを軽く割りほぐし残った汁も回しかける。ここでもう魚介のいい匂いが立ち込める。思いっきり深呼吸をしながら幸せに浸りながら最後の仕上げを行う。味付けはここまで全くしていない。野菜を炒める時に塩を入れてしまうと野菜から水分が出てしまってしなびた感じになってしまう。それを避けるためにも味付けは火を止める直前に行う。あともう一つ、仕上げに塩を振ると、サバの汁がいい感じに混ざってくれて乳化した時の様なまろやかな状態になる。これがもう更なる幸せの状態だ。

この商品はパスタの近くに置いてあった。仕入れした人はパスタに合うと思ったのだろう。確かにパスタにとても合いそうだ。サバだけでなく、この缶に詰まった汁が乳化してパスタに絡んだら……と思うとたまらない。今度やってみよう🍀

後日この商品のホームページを見てみました。「Ça va(サヴァ)?」缶のページです。こんな言葉がありました
https://www.iwatekensan.co.jp/cava/
『「Ça va(サヴァ)?」は「(一社)東の食の会」と岩手県釜石市に工場をもつ「岩手缶詰(株)」と「岩手県産(株)」によって、東日本大震災で衰退した被災地三陸からオリジナルブランドの加工品を発信しようと、国産サバを使用したオリジナルの洋風缶詰として誕生しました。「Ça va?(サヴァ)?」はフランス語『元気ですか?』という意味。「元気ですか?」と岩手から全国へ向けて声をかけるイメージで名づけられました。』

この言葉が、みんな元気ですか? って声がけが今に必要な時でぴったりだなと思いましたので紹介しました。



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