まるい灯りになりたい
ドラマ『僕の姉ちゃん』を観ながら思ったこと。
「わたしは、まるい灯りになりたい」
ある回でキャンドルに火をともす場面がある。まあるく、ぽっと明るい炎。ああ、わたしはこうなりたいんだ、と思った。華やかではないけれど消えない、そこにあったらうれしい、どっしりした何かに。
小さなライターでは指が痛くてうまく着火できないし、マッチは湿気ってしまう。何回もやってみて、ようやく灯される小さな灯り。不発に終わったマッチの処理が面倒なのはまた別の話だとして。
どうやらわたしには、途絶え途絶えの更新にそっとマッチで火をともすくらいが合っているらしい。これは更新頻度が低いことの言い訳だ。
今年に入ってから、書くことやつくることが仕事になった。自分の文章の粗さに嫌気がさしてプチスランプに陥ったり、出す分だけ増えてすり減る感じがしたりもしている。
深夜の無敵モードもおなじみになった。でも、あれは気のせいだな。朝になれば魔法は解ける。学生時代の薄っぺらいレポート、あれも同じ魔法だったんだろう。
「うみだすことは苦しみ」ともいうけれど、でもきっと大丈夫。なんとなく、そんな気がする。
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