相棒をずっと希求する貴方と私にFate/Grand Orderをお勧めしたい

ずっと憧れているものがある。
相棒だ。
物心ついた頃からポケモンとデジモンを観て育った私にとって、相棒というのは何にも替えがたいほど欲しいものだった。
サトシにはピカチュウがいて、太一にはアグモンがいる。
どちらもその後の人生観を決める作品だった。
太一とアグモンは共に支え合い、進化し、その後を歩んでいく。
ピカチュウ以外にもサトシは出会い、そして別れていく。
私もそうなのだと、無邪気に信じるに値するほど、その冒険は色鮮やかだった。
長じて知ったのだけれど、元来私は影響されやすい性質らしい。
これがポケモンでもデジモンでもなく、ネズミの国のプリンセス物語なら、今頃王子様に憧れていたはずだ。
デジタルワールドを作ろうと理系に進学し、紆余曲折を経ることもなかった。
しかし、私は相棒に憧れた。
ただの相棒ではない。(もちろん、バディ物と言われる作品は好む傾向にはあるが)
「主従」であり「モンスターの使役」を伴う相棒が、私は欲しい。
現実世界で叶えようとすれば、不健全な関係性だと非難は避けられないし、私としても人間を従えることなぞまっぴらごめんだ。
あくまで相手は「モンスター」であることが、重要なのだ。
主従を基礎とした相棒。
変化する感情を基礎としておらず、離れていかないと心より安心していられる相手。
子供の頃、ポケモンとデジモンを通して、そんな関係があることを知ってしまった。
そんな相手が、ずっと欲しかった。
選び選ばれた相棒と、見果てぬ大地を歩いてみたかった。
もしかしたら、私以外にもどこかそんな夢を見ている人間がいるかもしれない。

そんな貴方に、あるゲームに出会った話をしたい。

Fate/Grand Order

この大人気ゲームの操作等の細かい説明は割愛する。
私たちに重要なのは、下の5つだけだ。

・共に冒険するサーヴァント(キャラクター)は選べる
・サーヴァントの数は豊富
・サーヴァントは人間であり、人間ではない
・人理焼却という世界滅亡の危機に立ち向かい、想像絶する絶景を共に見られる
・冒険が進む毎に絆が深まっていく

ポケモンとデジモンで育った身に、上記の5要素は、FGOというのは、どハマりする要素しかないと思わないと思わないだろうか?

飛び込む世界を型作るのは、奈須きのこ氏。
ストーリーテラーとしてこれ以上ないほどの名手だ。(空の境界、大好きです)
世界滅亡にも良し悪しがあるのだ。
そこに相棒がいて、主従があったとしても、敵だ!倒せ!ばかりではのめり込めないのだ。
相棒を作成できる没入型MMOは数あれど、楽しみきれなかったのは、MMOの楽しみ方は、相棒以外の、人間同士の交流が主流であったからかもしれない。
ただ、私は相棒と世界を楽しみたかったのだから。

FGOで1番良かったのは、主人公であるマスターの気配が薄かったことだ。
マスターは、私になれるのだ。
小説とゲームとの最も足る差異は、主人公が私か、その世界の人物か、であることだと思う。
ゲームシナリオを書こうと思えば、主人公の行動で世界がどう変わっていくかを書くし、小説は世界によって主人公がどう変わっていくかを書いた。
もちろん、主人公がその世界の人物であるゲームは星の数ほどあるし、名作揃いだと思う。
主人公の個性が薄く没入感を目指した小説を書いてみたこともあったが、人気がでなかったのは、きっと私の筆力の問題が大きいはずだ。
そんなことより、しかしもって欲しいのは、私の相棒なのだ。
主人公の活躍は見たいが、主人公がいてはいけない。
矛盾だらけの欲望だ、満たされることは少ないはずだ。
渇望感があった頃、私はFGOに出会い、そしてどハマりした。

めくるめく冒険の日々を相棒と切り開く世界。
シナリオストーリーと自分が定めた相棒が、矛盾することはあれど、破綻させるほどの矛盾は発生しない。
おそらく意図された現象だろう。
grand orderを自分で完遂しろと。

何が言いたいかというと、同じ渇望を持つ人間に、FGOを届けたくて、この文章を書いている。
「相棒」を持ちたい人間は、他にいるのではないか?
絶景を愛する人と見たい、と願った経験は?
誰かと歩きたい、と考えたことは?

Fate/Grand Orderをやって、一緒に冒険しよう。

私のgrand orderの話をすると、もちろん相棒と定めたサーヴァントはいる。
人理焼却の道筋を、つぶさに書いた記録もある。
だけれどそれは次の機会に、具体的にはハートが10個以上頂けたらにしよう。(そしてそんなことはありはしないのだ)

今回私は、Fate/Grand Orderの布教を通じて、相棒文化が根付いてほしいがために、この文章を書いている。
Fate/Grand Orderが流行って、無数の「相棒」が生まれてほしい。
それがいつか、どこかの誰かを救うはずだから。

FGOをやって、世界を救おう。

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