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「聴く」ということは、受信だけでなく相手を受け止め肯定する発信でもある、双方向のコミュニケーション。読書メモ『傾聴メッセージ』

昨年末に読んだ荒木信雄さんの
『傾聴メッセージ』

著者の荒木信雄さんは、
Twitterでも仲良くさせてもらっている
ノームさん

日々のTwitterでの発信も、
ほっとするやさしさに満ち溢れ、
自己肯定感を高めてもらえます。

私も、ノームさんのことばから
たくさんの気づきや勇気をもらっていますが、
それはノームさんの「人たらしカウンセラー」で
ある人柄あってのもの。

ノームさんが「国家資格キャリアコンサルタント」
「フリースクールのカウンセラー」という2つの
仕事を通して学んだ「傾聴」。
それは相手の自己肯定感を高め、
信頼関係を構築していく技術であり、
人間関係を良くしていくもの。

そんな傾聴について、まとめられた1冊です。

まえがき
プロローグ
傾聴の効果
傾聴とは心のマッサージ
1本目 心をポカポカさせる鍵「称賛」
実践「称賛」~目上の方への接待を乗り切る~
2本目 勇気や優しさを注ぐ鍵「ストローク」
実践「ストローク」~初対面で信頼関係を築く~
3本目 互いを認め合い自尊心を注ぐ鍵「アサーション」
実践「アサーション」~関係を維持したまま育成する~
あとがき

以上の章構成。

コミュニケーションと言うと、
つい話すことばかりに焦点が当たり、
話し下手の方が委縮してしまったり
自信をなくしてしまうことがよくあります。

また同時に、聴くことについて
「相手の言葉を耳で聴く」一方的な受信と
誤解されることも多々あります。

だけど実は、話すことだけが発信じゃないし
聴くことも受信一方ということはないと思います。

「聴く」という行為
本書での「傾聴」という行為は、
「耳と目」そして全身で相手の言葉だったり、
その言葉に込められた想いといったの感情など
言葉以外のものも含めて
受け止めていくこと。

そして受け止めることによって
相手の存在を肯定するメッセージを発信していく、
つまり聴くことによって受信も発信も
両方行っていく双方向の
コミュニケーションなのです。

イベントなどで登壇された方のお話しを
頷きながら聴くことも、聴くと同時に
「ちゃんと聞いているよ」
「あなたの話を受け止めているよ」
というメッセージを発信しており、
これも傾聴の1つですね。

こうして発信されたメッセージが
お互いを打ち解け合い信頼関係を築き、
人間関係を良くしていくことに
つながっていくのです。

そう考えると、「聴く」ことができるのは
とても尊いことであり、
「聴くのは好きなんだけど話し下手で…」
と悩むような方も自信をなくす必要は
ないんですよね。
むしろ、とても大切な役割です!

本書の3つの鍵を通じて、
「聴く」ということの尊さを
改めて学んだ1冊でした。

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