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軽いパニック発作持ちのお話③

 前回は実際に病院に行ってみたところまでお話をさせてもらいました。
 その①→https://note.com/_katze/n/n6f60aaeded7f
 その②→https://note.com/_katze/n/n4b9e02b8ed2e
 先生から具体的な治療法の指導、お薬の処方をしてもらいましたので、今回はそのお話を。
 相変わらずのんきというか妙にポジティブという姿勢なので、前回前々回も言いましたが『パニック障害』と闘っている人ではなく、あくまで軽いパニック発作が出る人だということを再び明記しておきます。

検証開始だ!

 概ね自分が調べていた通りだったということ。先生にゆっくりと話をきいてもらえたこと。
 そのことで安心した...を通り越して「よっしゃー」とかなり前向きな心持ちになりました。
 早く薬を飲んでその効果がどれくらいなのか試してみたい。
 
(...これどうなんでしょう。同じ症状を持った方で同じように考える方って多いのでしょうか)
 もちろん発作が出るのは苦しいことですが、かなり限定的なシチュエーションじゃないと出ない。しかも出るときと出ないときがある。
 実際薬が効いたかどうかの検証数がなかなか少ない状態になる。次の診察は一ヶ月後。せっかく診てもらうのに「特に発作が起きるような場所に行かなかったので効果はよく分からなかったですねー」じゃもったいない。いや、出ないに越したことはないんだけど。
 だから初診後すぐに色々と行動する予定を立てました。まず積極的に電車に乗ってみること。歯医者、美容院の予約。ライブに行く予定は通院前に決まっていたのでそこでも試せる。映画館はさすがにその当時観たい映画が無かったの行かなかったですが、公開情報はチェックしていました。
 とにかくポジティブそしてアクティブ。
 もともと落ち込んだり暗い気持ちでいたわけではなかったけど、なんとなーくぐだぐだ、もやもやしていた状態が続いていたので、まだ治療はスタートラインに立ったばかりだったけど病院に行って良かったな、もっと早く行けば良かったな、とすでに思っていました。

ロラゼパムと認知行動療法

 処方されたお薬は『ロラゼパム』という名前。これがなかなか覚えられなかった...慣れない響き。
 効果は心理的な要因による不調を改善する(緊張や不安を解消する)脳に働くお薬ですね(詳しく知りたい方は調べるとすぐ出てくるので是非)。
 もちろん大概の薬と同じように副作用がありますし、効きが悪い場合もある。先生が依存症についても説明してくれましたが、私は「まぁどんな薬でもそうでしょうねぇ」と思って聞いてました。
 効き目は約半日。一番効いている状態になるのが二時間後。なので外出する時は起きてすぐ飲むのが良さげです。
 結果:薬、効きました。ただ一錠にするか半分に割って飲むのかの判断は迷いました(効き過ぎでいる場合は半錠にしてくださいと言われていたため)。
 最初は一錠飲んでいましたが、半錠にしてみようか...と試したときに発作まではいかなくてもちょっと落ち着かない気持ちになったこともありました。半錠で大丈夫だったかな、という思いが強く押し出してきてしまったんでしょうね。それで次の時は一錠に戻し、また半錠にしてみたりを試しました。
 しかしその試行錯誤があったことで「薬を飲めば症状は良くなる」ことを実感することができました。ただ「よっしゃー薬飲んだしこれでいける!」というポジティブ故のプラシーボ的側面も否めないような気もしなくもないことも書いておきます。もちろん症状の改善は薬のおかげですが、気の持ち方も大事かなと。

 そしてもうひとつの治療法。『認知行動療法』です。これも調べるとすぐ出てきますが、ざっくり言うと「気をそらす」ということ。
 これに関しては通院する前にお得意の「まぁいいか」戦法を使って症状を誤魔化していた自分には元々向いていたんだなと思います。
 発作が起きたときや起こりそうなとき「どうしよう。他の人に迷惑をかけてしまう」という考えがぽっと頭に浮かびますが、すぐに「いや迷惑かけるかもしれないけど、優しい人も多いし言ったら助けてくれるよ」とも思っていました。もう本当に辛かったら言おう、助けを求めようと思いながら時間が経ち症状が落ち着く状態。
 前にも言ったかどうか失念しましたが、私は非常にマイペース。自己中とも言う。だから『もし自分だったら』をよく考えます。もし自分が店員や友人の立場で相手が「発作が起きた」と言ってきたらどう思うか。
 迷惑だとは思わないな、と。
 自分にできることはなんだろうと焦るだろうし、その人に対して何らかの行動は起こすだろうけど、それを迷惑だとは捉えないよな、と。(もちろん世の中には面倒だ迷惑だと思う人はいるんだろうけど)
 それまでは何の対策もなしに症状が出て「パニック発作っぽい」っていうのはどうかと思っていたけど、診察を受け薬を飲むという対策をしそれでも発作が出てしまったら。
 「まぁ出てしまったらそれはそれでもう仕方ないよね」
 そんな開き直りにも似た境地にたどり着きました。元々そういう考えは持っていたけど、先生と話したことで自信がついたというかあながち間違いではなくてホッとした感じ。

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順調ですが...

 症状改善のために積極的に行動はしていましたが、ここで予定外のことが起きます。
 私が通院し出したのは2月の中旬。次の診察は一ヶ月後の3月の中旬です。その間に新型コロナの流行が始まってしまったのです。
 3月に行く予定だったライブが2つほどあったのですが延期(のちに中止)になってしまいました。
 やっぱり発作を気にせずライブを目一杯楽しめるようになりたいという気持ちが大きかったので、こちらの検証ができなくなってしまったのはとても残念です。
 片方のライブは遠征だったので小旅行も兼ねる予定でした。旅行中に症状が出るかどうかの検証もできなくなってしまった。
 色々と残念に思うことが多くなりましたが...まぁしょうがないよねという結論に落ち着きます。できなくなったものはしょうがない。

 今回は実際に飲んだ薬や精神療法についてお話しました。次回は先生とお話ししたり治療を進める中で考えたことを話していこうかと思います。
 具体的に言うと「自分を知る」ということは大事なんだなということ。
 相変わらずゆるい体験記ですが、もし同じような症状をお持ちの方が参考にできるようなところがあれば幸いです。

#いま私にできること #パニック発作  

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